漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2010」の準決勝が12日、東京・両国国技館で開催され、カナリア、銀シャリ、ジャルジャル、スリムクラブ、ナイツ、ハライチ、ピース、笑い飯(※五十音順)の8組が26日に行われる最後の決勝に進出を決めた。

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史上最多となる4,835組がエントリーした今年の大会を勝ち抜き、初の東京・大阪合同開催となる準決勝に駒を進めたのは、ナイツ、アーリアン、ハライチ、千鳥、ピース、チーモンチョーチュウ、スリムクラブ、パンクブーブー、笑い飯、マヂカルラブリー、笑撃戦隊、我が家、プリマ旦那、ジャルジャル、磁石、囲碁将棋、タイムマシーン3号、POISON GIRL BAND、ウーマンラッシュアワー、モンスターエンジン、カナリア、東京ダイナマイト、ゆったり感、銀シャリの24組(※準決勝ネタ順)。出場者のネタ披露後、詰めかけた約6,000人のお笑いファンが見守る中、決勝進出者が発表された。その後ステージ上で8組による決勝ネタ順を決める抽選も行われ、1.カナリア、2.ジャルジャル、3.スリムクラブ、4.銀シャリ、5.ナイツ、6.笑い飯、7.ハライチ、8.ピース、9.敗者復活戦勝者 の順に決定した。

9回連続決勝進出を決めた笑い飯。悲願の優勝なるか

8組中5組が決勝初出場という新鮮な顔ぶれとなった今年のファイナリスト。ラストイヤーに賭ける笑い飯、ナイツ、2回目の決勝となるハライチに、初出場組がどう挑んでいくかが今大会の見どころだ。会見では、カナリアが「M-1に7回挑戦して"万年準決勝コンビ"と呼ばれてた僕らが、やっと最後の決勝に滑り込めた。トップバッターなので決勝を盛り上げるようがんばりたい」(安達)、銀シャリは「決勝初参戦なので元気よく、しっかりネタをやりたい」(鰻)とコメント。9月に行われた『キングオブコント2010』にも決勝進出を果たしたジャルジャルとピースは「やっとM-1の決勝に来られたので、でっかい花火を打ち上げたい」(ジャルジャル福徳)と、ピースは「『キングオブコント』では2位だったので、漫才で優勝を目指したい」(綾部)と意気込みを見せた。また、「実は漫才の持ちネタが1本しかない」と衝撃の告白をしたスリムクラブは「(最終決戦で2本目を披露することになったら)親父の4分のめちゃめちゃいい話があるのでご期待ください」(真栄田)と秘策? を明かして笑わせた。

一方、9回連続決勝出場となる"ミスターM-1"こと笑い飯は「M-1は貴重なレギュラー番組。終わってしまうのは悲しいので、今回はなんとか優勝して新しいレギュラー番組を獲得したい。そうやないとレギュラーが関西に1本しかなくなるのでヤバいことに(笑)」(西田)とラストイヤーに意欲を。ナイツは塙がおなじみのフレーズ「ヤホーで調べたんですけど」を何度も折り込んで笑いをとりながら「今年10月に漫才協会の真打になったので、今年こそ優勝して浅草の師匠にいい報告をしたい。去年完敗した笑い飯さんさえ倒せば優勝できると思います」と笑い飯を牽制。ハライチは「笑い飯さんとナイツさんに勝ちたいと思いながらこの1年間やってきた。今年は優勝を狙います」(岩井)と闘志をあらわに。ピース綾部も「笑い飯さんがラストイヤーで優勝するのはあまりにも劇的すぎるので、8組で阻止できるようがんばりたい」と語るなど、2週後に迫った"M-1最後の決勝"に向け、熱い火花を散らしていた。

なお、この日は、主催のよしもとクリエイティブエージェンシー 水谷暢宏社長と朝日放送の田中俊行制作局長から、「M-1グランプリ」が今年行われる第10回大会で終了すると発表された。

『M-1グランプリ2010』は、ABC・テレビ朝日系で12月26日(18:30~20:54)に放送。