12月4日、東京・新宿の新宿バルト9にて、『ボトムズファインダー』のイベント上映がスタートし、アキ・テスノ役の石田彰、ディアハルト・グリューニヒ役の森川智之、重田敦司監督が初日舞台挨拶を行った。
1983年のTVシリーズ放送以降、幅広い層から高い支持を集める『装甲騎兵ボトムズ』のシリーズ最新作3作品をビデオグラム発売に先駆けて、3カ月連続で楽しめる上映イベント「ボトムズフェスティバル」。12月4日より上映がスタートした『ボトムズファインダー』はその第二弾となる。
本作『ボトムズファインダー』が初監督作品となる重田監督がまずは作品の舞台について、「ちょっと変わった崖のある世界で、下の世界"ボトムズ"にいるのがアキ、上の世界"トプ"にいるのがディアハルト」と説明。それにあわせて森川が「崖の上のディアハルトです」というと、石田から「ポニョみたいに言うな」とのツッコミが入る。
「"ボトムズ"に住んでいる人たちは、おそらく肉体労働で日々の小口をしのいでいる人たちで、アキはまっすぐな希望を持って、夢もあってというまっとうな少年として出てくるキャラクターです。まっとうなアキがまだ見ぬ"トプ"の世界から来る(森川を指して)この人と絡んで、いろいろと起こる事件に巻き込まれます」と石田が自らが演じたアキについて紹介すると、森川はディアハルトについて、「アキからすると、とても気になるというか、憧れている上の世界の人間として登場してきます。ただ、登場の仕方がとてもセンセーショナルな感じで出てくるので、そのあたりも楽しんでいただけるとうれしいです」と語る。
続いて『ボトムズファインダー』というタイトルの由来については、「一応、女の子を探す話になるので、探すというのでまず"ファインダー"という言葉が出てきた」という重田監督。そのほか、「"シロアリ"というでかい化け物が出てきて、ボトムズのロボット"At (アルトロ)"を探して食べるという意味もあるし、作り手が今後の"ボトムズ"を探すという意味も持たせている」と説明する。
『ボトムズファインダー』に出てくる「アルトロ」と呼ばれるが"At"だが、もともとロボットアニメのアニメーターとしての評価も高い重田監督が手掛けているだけに、期待感が高い。「デザイン自体は今風にアップデートされ、新しい要素も取り入れられているので、"ボトムズ"でイメージされる"AT"とは若干ちがうところもありますが、サイズ感や顔面にターレットがついていて3つ目になっているといったお約束のようなところは守られている」という石田に続き、重田監督自身も、「昔からのボトムズが好きな人も楽しめるし、新しい方も十分楽しめる作品になっている」とアピールする。
ここでは最後にキャスト陣からファンへ贈られたメッセージを紹介しておこう
森川智之「『ボトムズファインダー』が本日無事に初日を迎えました。皆さんに期待していただいたおかげで、とてもいい天気で初日を迎えられたと思います。ぜひ『ボトムズファインファー』をご覧になってください。とてもいい作品です。実はもう何回も観ていて、僕自身とても気に入っている話なので、ぜひ皆さんにも観ていただいて、気に入っていただいて、そしてたくさんのお友だちに宣伝をしていただけるとうれしいです(笑)。よろしくお願いします」
石田彰「すごくスピード感のある作品で、アクションに次ぐアクションが、すごくワクワクしたり、爽快だったりします。もちろんそれだけではなく、僕が演じたアキの成長の物語にもなっていて、少年が広い世界を知る、そんな側面からも観ていただけるのではないかと思いまので、いろいろな観方をして、いろいろな感想を持っていただけるとうれしいです。そして、楽しんでいただけたら、友だちにぜひ、『こんなに面白い映画があるよ』と広めていただけるとありがたいです。よろしくお願いします」
劇場アニメ『ボトムズファインダー』は、新宿バルト9ほかにて現在公開中。上映館などの詳細については「ボトムズフェスティバル」の公式サイトなどをチェックしてほしい。なお、「ボトムズフェスティバル」の第三弾で、キリコが登場する「装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」は2011年1月8日より公開予定。こちらの初日舞台挨拶にはキリコ役の郷田ほづみと高橋良輔監督が出演予定となっている。
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