――メジャーデビューシングルのタイトル曲『KING TIMER』もまた癖になるというか、サビのメロディの部分は思わず口ずさんでしまいそうな曲なんですが、人前では口ずさみにくいというか…。
小籔 : 「そうなんですよ。いきなり"キ○タマの~♪"ですからね。特に女子は弊害があるって聞いてます(笑)。できれば、カラオケでみなさんに歌われるような曲になって欲しいんですけどね」
RG : 「でも世の中、トイレの歌が売れたりもしてるんで、僕らにも流れが来てるんじゃないかと…」
小籔 : 「なるほど。植村花菜さんの『トイレの神様』と『KING TIMER』を同等に捉えてるわけや…。植村さんのおばあさんに謝って欲しいですよね(笑)」
RG : 「あれ? 違いました?」
小籔 : 「あっちは素晴らしい歌やけど、こっちは最低な歌やから(笑)。でも、その最低なところが売りなんですけどね」
――『KING TIMER』はプロのミュージシャンに好評だそうですね。
小籔 : 「昨年のKOYABU SONICでホフディランの小宮山雄飛さんが『バカだよ~』って大笑いしながら喜んでくれたり、曽我部恵一さんも褒めてくださったり。EGO-WRAPPIN'さんや小泉今日子さんも『曲はいいよね』と言ってくださいましたし、スチャダラパーのアニさんのiPodにも入ってるそうで。本当にありがたいことです」
――曲の良さもさることながら、歌詞のインパクトがすごいですよね。
小籔 : 「3人で顔つき合わせて、ラジカセで何回も曲かけて『こんなんどうやろ?』とか言いながら歌詞を作ったんですけど…。『KING TIMER』のときは、住谷が一番笑ってたな」
HG : 「そうですね(笑)」
小籔 : 「シャレにならんぐらい笑うから、こっちも笑えてきたわ。一方、出渕はもう眠たくて、歌うばっかりで全然笑わないっていう(笑)」
RG : 「あ、そうでしたっけ?」
HG : 「そうやった。まったく笑わない」
小籔 : 「そうそう。深夜のルミネtheよしもとの楽屋で、目もうつろやった」
RG : 「そうか。あの時期、何か辛いことあったのかも…」
HG : 「眠かっただけやろ(笑)。今回のCDにも入る『CLICK TRUTH』も僕はかなり笑いましたね。そのとき、たまたま2丁拳銃の修士さんが打ち合わせで来てて、ちょうど歌詞が完成したんで聞いてもらったら、腹抱えて笑ってくれて」
小籔 : 「そんな修士の後押しで『よし、これで行こう』と。『CLICK TRUTH』って要はク○トリスの歌なんですけどね(笑)。でも、下ネタに逃げてるとかじゃなくて、あえて真っ向勝負で下ネタに取り組んでますからね、僕らは」
――3人で作り上げた渾身の下ネタであると。
小籔 : 「下ネタがなぜ悪い? と思うんですよ。誰も傷つけないし、子どもには聞かせられないかもしれないけど、それ以外に悪いことは何もない。考えてみてください。男性器を模したご神体を祀るお祭りとか、昔からあるじゃないですか。性は大切なことなのに、恥ずかしいと言い過ぎる風潮を打破して、世界を救うために僕らが立ち上がったと考えていただいても結構なんで」
HR : 「そこまで考えてたとは知らなかったです」
RG : 「日本を見つめ直したらビッグポルノに行き着いたと」
小籔 : 「そうなんです! 笑いからそんな話がしたい。生命の神秘、お祭りの大切さ…」
HG : 「そんなとこまで行きますか(笑)」
小籔 : 「ビッグポルノを否定するということは、数々の神事を否定することにもなると言っても過言ではないかも」
RG : 「なるほど、やおよろずの神を否定することだと。ていうか小籔さん、理論武装がすごいですよね(笑)」……続きを読む。