FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。先週末に発表された米雇用統計は、市場予想を上回り29万人増となった。しかしこの好結果も、ギリシャ問題と米国株式の下落に打ち消され、ドル円が大きく上昇するという展開とはならなかった。

USD/JPY 日足

USD/JPY RSI 日足

今回の雇用統計の内容のみを見れば、下落前の94円を試してもよさそうではあったが、実際は93円にも届かず91-92円でのボックス圏で推移する展開が継続している。月曜オープン後は92円半ばで寄ったが、7時過ぎには92円割り込みストップを巻き込みつつ91.69円まで下落する場面すら見られた。

現状、91.62円から窓を開けていたがほぼ埋めている事もあり、どちらにも動けるような状態となっている。ただ上記の流れを見ると、市場はある程度の円高を想定しているようにも感じられるため、バイアスはややショート寄りで見ておく方が無難か。

また上記チャートを参照すると、歪ながらもトップは3点確認が取れるので、ヘッドアンドショルダーとして見るのであれば91.50円を終値ベースで抜けてくるか注目したい。仮にこのレベルを下抜けるようなら、90円ミドルレベルをブレイクするかがネクストターゲットとして浮上する可能性が出てこよう。

尚、ストップは88円割れに観測されているため、ストップに関しては90円割れ後に警戒した方がいいだろう。

尚、RSIは50前後と特に過熱感はなく、MACDはデッドクロスを出しているため、トレンドとしてはやはり下降とみていいのではないか。