FXオンラインジャパン アナリストチームが最新のデイリーレポートをお届けする。明日発表予定の中国の第1四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比で11.7%増となる見通しとなっている。中国の堅調な景況感が確認されれば人民元への切上げ圧力がより強まる可能性も出てくる。これによる円への影響については見解が分かれているが、同じアジア通貨として見るのであれば、やはり資金の逃避先として、円買い基調が強まるのではないか。
また、本日は米金融大手JPモルガン・チェースの決算発表と3月の米消費者物価指数&小売売上高(共に21:30)、そしてベージュブック(27:00)と売買する材料は目白押しとなっている。欧州タイムには、ユーロ圏の鉱工業生産(18:00)が発表予定となっているが、NYタイムに入ると上記のように重要な指標が控えているので、それまでは静かな動きになる可能性があると見ている。
フィボナッチの23.60%レベルを割れたものの、上下ともに髭を出しつつ、方向感なく膠着状態が続いている。こうなってくると、上述したように米企業決算や指標の発表待ちムードといった感じになるか。
昨日同様、チャート上では特に変化は見られないので、フィボナッチの38.20%レベル92.26円、50.00%レベル91.47円をまずは下値のポイントとして見ておきたい。逆に上は、94円のラインと直近高値94.79円を抜ける事ができるかどうかが焦点となりそうだ。
また、オシレーター系を見ると、RSIは横ばいとなっており、バイアスはやはりニュートラル。
上記のポイントを軸にボックスレンジをイメージしつつ、動きが出てきてからのポジションテイクを心掛けたい。