引越の季節到来。着々と準備が進んでいる人はよしとして、「忙しくて、まだなんにも手がついていない」という人も結構いるはず。何をしなければならないか、何となくわかっているつもりでも、いざとなるとパニックに陥ることもある引越。毎年の恒例行事、ではないので、それもそのはずだ。そんな人にぜひ見ていただきたいのが「引越コンシェルジュ」。東京電力の引越専門のポータルサイトである。

「引越コンシェルジュ」トップページ

準備、見積、手続をまとめてサポート

引越の際にしなければならないことは、数えだしてみるとかなり多い。「引越コンシェルジュ」が提供する「引越準備のマニュアル」では、そうした失敗がないようにと、チェック項目が設けられているので、とても重宝する。全体的なスケジュール調整、業者選び、不用品処分、家具購入、荷造りなどから、転出・転入、電気・ガス・水道、インターネットなどの手続き、さらにはあいさつ、転居通知まで、実にきめ細かいところまでポイントが取り上げられているので、何かをうっかり忘れることはないはずだ。

引越準備のマニュアル

さらに、引越大手6社に無料で一括見積もりが依頼できるシステム「引越見積」と、1度の住所入力で電気・ガス・水道などの手続きが済んでしまう「引越手続(引越れんらく帳)」は、引越の最もわずらわしい点をすっきりと解決してくれる。

引越見積

これまで何度も同じことを依頼したり、手続きしていたことが一気に片付いてしまうというのだからすごい。また、「引越手続(引越れんらく帳)」サービスに対応しているクレジットカードや保険会社などもあるので、利用者によってはさらに便利なケースも。なお、同サービスに対応している事業者は簡単にチェック可能だ。

引越手続

2008年度の「引越れんらく帳」利用者は3万4,000人

ところで、なぜ東京電力が「引越コンシェルジュ」を立ち上げたのか。東京電力は、関東地域から転出したり、他地域から関東へ転入する人ほぼすべてから連絡を受ける、引越と関係の深い企業のひとつ。引越は「数年に1度、数十年に1度の頻度の低いイベントであることから、情報提供などのサービスが必要と考え、引越に関するガイドや、引越業者の手配、電気・ガス・水道などへの手続きを簡単に行えるサービスを『引越コンシェルジュ』として開設いたしました」(同社担当者)。

2002(平成14)年からこのサービスは始まり、毎年利用者は増加。2008(平成20)年度は、「引越見積」利用者は約1万9,000人、「引越手続(引越れんらく帳)」利用者は約3万4,000人を突破。今後もさらなるサービスの充実と利用者の増加が見込まれる。なお、サイトでは見積や手続などの最近の申し込み件数が表示されるので、引越する人々の動向のようなものもわかる。

住まい探し、リフォーム、本の処分も

そのほかの関連サービスも注目に値する。中でも、@nifty不動産を利用した部屋探しが簡単にできるのは便利。家の売買や借家、住まいのメンテナンス、リフォームなどについても調べることができるほか、防犯・防災対策や家電レンタルについてのサービス、本 / CD / DVD / ゲームソフト買取についても対応している。

要するに、引越ということになったら、まずはこのポータルサイトを利用すれば、ほぼすべてのことに対応できるわけだ。まさに頼りがいのある「コンシェルジュ」、引越で困っている人だけではなく、準備は順調という人もチェックしておく価値は大きいのではないだろうか。