CS映画専門チャンネル・ムービープラスで現在放送されている『プレミア・ナビ』(毎週土曜日20時55分ほか)は、芸能界きっての映画通・小堺一機をMCに、毎回ゲストを迎えてイチ押しの作品について語ってもらうミニ番組。12月放映の『NEXT-ネクスト-』と『パンズ・ラビリンス』の回のゲストはタレント・安めぐみ。独特のほんわかした魅力でテレビや雑誌などで幅広く活躍する彼女の映画に対する思い、さらには気になるプライベートについても語ってもらった。

安めぐみ(やす めぐみ)
1981年12月22日生まれ。東京都出身。現在、『サイエンスZERO』(NHK総合)、日本テレビ『おもいッきりPON!』(日本テレビ系)、『カンニングのDAI安吉日』(BSフジ)にレギュラー、『ぴったんこカンカン』(TBS系)に準レギュラー、ドラマ『交渉人2~THE NEGOTIATOR~』(テレビ朝日系)に出演中。また、2010年3月公演の「Duet For One」で舞台に初挑戦する

――今回、安さんがオススメしている2作品『NEXT-ネクスト-』と『パンズ・ラビリンス』について、それぞれ見どころを教えて下さい。

安めぐみ : 「まず『NEXT-ネクスト-』はやっぱりニコラス・ケイジに尽きますね。もともと好きなんですけど、あの寂しそうな目がなんともいえないというか。内容もドキドキハラハラしながら進んでいきますし、なにより2分先の未来が見えるという超能力の微妙なところがいいですよね(笑)。せめて10分というか、もっと先の未来が見えればよかったのにって思います。もし、私が2分先の未来を見ることができても、どうしようか考えているうちにその瞬間が来てしまうでしょうね(笑)。それはさておき、はたして超能力があっても幸せなのかどうか、自分だったらどういう選択をするのか、そういった部分を主人公と重ね合わせて観ると、とても楽しめると思います」

――安さんはニコラス・ケイジのどこが具体的に好きなんですか?

安 : 「芝居の上手さももちろんですが、彼の人柄というか、隠しきれない人間味が目からにじみ出てきている感じがするんですよ。何かを訴えかけてくるような。ものすごいイケメンというわけでもないのに、そこがとても魅力的なんですよね」

――では、もう1本の作品『パンズ・ラビリンス』はいかがでしょう。

安 : 「かなりダークで重たいファンタジーですけど、私たちを取り囲む現実も決して良いことだけではないじゃないですか。ですから、過酷な境遇にある主人公の女の子が、頭の中に自分だけの世界を作って心のバランスを取るという行動はとても理解できますね。自分自身の子供の頃や、生きることについて深く考えさせられた映画です。ちなみに、私は嫌なことがあると、私が考えた想像上の世界の『ふわふわ王国』に行って、まったり自分だけの時間を過ごします(笑)」

『NEXT‐ネクスト‐』

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ラスベガスで二流のマジシャンをしているクリスは"2分先"の未来だけが見える予知能力者。ある日、クリス(ニコラス・ケイジ)の前に女性FBI捜査官が現れ、核爆弾テロ計画を阻止するために協力を要請する。協力を拒むクリスだが、テロ組織に捕らわれた恋人を救うべく立ち向かう。12月12日(土)20:55~ほか、13、15、17、26、30日にも放送。

『パンズ・ラビリンス』

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スペイン内戦で父を亡くしたオフェリアは、身重の母とともに母の再婚相手である大尉の元へやってくる。冷酷で残忍な義父に馴染めないオフェリアは、妖精に導かれ迷宮で牧神パンと出会う。パンは「オフェリアこそが魔法の国のプリンセス」と告げるが……。 12月26日(土)20:55~ほか、27、29、31日にも放送

――最近観た映画では『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』が印象的だったと聞きましたが。

安 : 「はい。2回観ました。よく『意外だね』って言われるんですけど、もともとマイケル・ジャクソンが大好きでアルバムやらDVDも持っていまして。ですから、観てる間はずっとドキドキしっぱなしでした。それに、もう彼がこの世にいないと思うとちょっとウルウルしましたね。まだ亡くなったことが信じられないですから。DVDになったらぜひまた繰り返し観たいですね」

――ところで、安さんのプライベートにおける映画ライフはどういった感じなんですか?

安 : 「語れるほどのものではないですけど、どのジャンルでもまんべんなく観ます。私の場合、仕事などで忙しかったりする時こそ、合間を見つけて劇場に観に行くようにしてますね。今、話題になってる作品はなるべく観るようにしてますが、悲しい時にあえて悲しい作品を選ぶこともありますし、逆に落ち込んだ気分を明るくするために楽しい作品にすることもありますし、けっこうその時の気分で選んでます」……続きを読む