『こんにちはマイコン』のすがやみつる、ただいま学生時代中

出発点はとある一冊の漫画であった。現在、IT業界に身を置く人に「今の職業を選んだきっかけは?」と尋ねれば、そう答える人が少なからずいるのではないだろうか。マイコンの入門書として名高い学習漫画『こんにちはマイコン』である。作者は『ゲームセンターあらし』で当時、絶大なる人気を誇っていた漫画家すがやみつる氏。その後も精力的な活動を続け、さまざまなジャンルの漫画を手がけるほか、菅谷充として小説も発表している。爆発的ヒットとなった「あらし」のあとも、特に漫画によって要点を分かりやすく解説した数多くの実用書がベストセラーとして版を重ね続けていることはご存じだろうか。

そんなすがや氏の今はというと"学生"だ。2005年に早稲田大学人間科学部のインターネットを使った通信制の大学「eスクール」に入学。現在は修士課程に籍を置いている。すがや氏はなぜ学生に? 次の『こんにちはマイコン』となるものを計画しているのか、話を伺った。

漫画、小説など多方面でマルチな才能を発揮するすがやみつる氏。かつてのパソコン通信に始まり、ブログ、Twitterとさまざまなプラットフォームを活用することで、情報発信の場は広がりを続けている

すがやみつる

1950年静岡県生まれ。漫画家、小説家。ヒット作品『ゲームセンターあらし』、マイコン入門書の名著として名高い『こんにちはマイコン』など著作・原作多数。菅谷充名義でも多くの仮想戦記やミステリー作品などを世に送り出している。パソコン通信時代からネットを通じた情報発信を盛んに行なっており、現在もブログTwitterで活動の内容を垣間見ることができる。早稲田大学大学院人間科学研究科に在籍中。