クリック証券は、顧客の取引増加に対応するため、外国為替証拠金取引システムのデータベース・サーバとして「HP Integrity Superdome」(以下「Superdome」)2台とストレージ「HP StorageWorks XP24000」(以下「XP24000」)の導入を決定した。データセンターの受入れ準備、及び製品納入後、検証やデータ移行等の導入作業を経て、本年12月末に導入完了予定。

同社ではこれまでも、ソフトウェアのパフォーマンス改善や、サーバ増強、高速ストレージHP StorageWorks XP20000の導入等システムの増強に努めてきたが、経済指標の発表等の相場急変時に取引が集中し、システムが不安定になることがあったという。

そのため、システムの大幅増強を検討し、理論上最大で当時の約2倍の処理能力を獲得すべく、ハイエンド・サーバHP Integrity rx7640の追加等を行い、本年6月に導入作業を完了した。しかし、「今後の成長とリードタイム(システム増強に伴う機器の導入や移行にかかる時間)を鑑みお客様に安心してお取引いただけるよう」(同社)、世界最高峰のパフォーマンスと高可用性・高信頼性を誇る日本ヒューレット・パッカードのハイエンド・プラットフォームの導入を決定した。

Superdomeは、パフォーマンスにおいては、トランザクション処理性能評議会(Transaction Processing Performance Council)のTPC-Cベンチマーク・テストにおいて、Oracle Database 10gとの組み合わせでは、4,092,799tpmCという世界最速のベンチマークを記録(2007年2月27日時点)。さらに、冗長化と仮想化によるノンストップの高可用性・高信頼性を備え、必要に応じてダイナミックに処理能力を変更できる。OSには、20年以上に渡りミッション・クリティカルなシステムで実績を磨かれてきたHP-UX 11iを採用する。

XP24000は、Superdomeと同様、パフォーマンスと拡張性に優れ、冗長化と仮想化によるノンストップの高可用性・高信頼性を備えた最高クラスのストレージ製品。これらにより、理論上は現行のさらに2倍の処理能力が見込めるとする。また、優れた仮想化テクノロジーを備えたHP社のハイエンド・プラットフォームを採用することで、処理能力をダイナミックに変更する無駄のない効率的な運用管理が期待できるため、「これまでのようにお客様に低料金でサービスを提供することが可能と考えております」(同社)。