マツダは、10月24日から開催(一般公開)される第41回東京モーターショーに、次世代直噴ガソリンエンジン「SKY-G(スカイ・ジー)」、次世代クリーンディーゼルエンジン「SKY-D(スカイ・ディー)」、次世代高効率オートマチックトランスミッション「SKY-Drive(スカイ・ドライブ)」を世界初公開する。また、日本初公開となるコンセプトカー「清(きよら)」や、最新の環境・安全技術なども出展する。
SKY-Gは、熱効率を改善し、燃費性能と出力性能を大幅に高めた次世代の直噴ガソリンエンジン。次世代直噴インジェクター、高機能吸排気可変バルブタイミングシステムなどの技術を採用し、現行2.0L(リッター)エンジンに比べ、燃費・出力(トルク)を約15%改善した。アクセラクラスの車両に搭載した場合で、現行デミオ並みの低燃費を実現する。
SKY-Dは、低燃費・高出力と低エミッションを両立させた次世代のクリーンディーゼルエンジン。機械抵抗をガソリンエンジン並みに低減し、シリンダー内の圧力や温度、燃焼室形状、燃料噴射率を最適化、熱効率が最も良いタイミングで燃焼を開始する。直噴ピエゾインジェクター、2ステージターボチャージャーなどの技術を採用し、現行2.2Lエンジン比で燃費を約20%改善。アテンザクラスの車両に搭載した場合で、現行デミオ並みの低燃費を実現する。
SKY-Driveは、燃費性能とダイレクト感を向上させた次世代の高効率オートマチックトランスミッション。機械抵抗の低減をはじめ、トルクコンバーターやクラッチの滑りを最小限にし、ロックアップ領域を最大化することで約5%の燃費改善を実現した。さらに作動油量・油圧制御の最適化による素早い変速応答性と併せ、デュアルクラッチトランスミッション並みのダイレクト感を実現した。
清(きよら)は、SKY-G 1.3とSKY-Driveを組み合わせ、優れた環境性能と力強い走りを両立させたコンパクトコンセプトカー。独自のアイドリングストップ技術「i-stop」や、減速時のエネルギーを回生してバッテリーを充電するシステム、軽量コンパクトで空力性能に優れたボディなどにより、32km/Lという超低燃費(10・15モード燃費)を実現する。