アメコミと聞くだけでちょっと身構えてしまう皆さんこんにちは!
もう結構昔から、日本にもアメコミブームが来ているような、来ていないような、そんな微妙な状態が続いておりますが、今年も『ウルヴァリン X-MEN ZERO』の公開が予定されており、「アメコミって苦手……でもウルヴァリンはちょっと気になるの……」と、初めて隣の席のアイツを意識し始めた中学生みたいな思いを抱いている人も多いのではないでしょうか。
そんな皆さんに朗報です。『ウルヴァリン X-MEN ZERO』は、アメコミというよりも往年の週刊ジャンプを彷彿とさせるバトル漫画テイストたっぷりのアクション映画で、老若男女を問わず楽しめる爽快な映画に仕上がっていました。
たとえば僕のような「ジョジョ~」や「北斗の拳」を愛する漫画好きなら、その世界観や能力バトルに終始ワクワクしながら観ることができるはず。想像の斜め上を行くぶっとびアクションでとにかくスカッとしたい! という方には特にお勧めしたい一本です。
ということで、さっそくネタバレなしで本作をレビューしていくことにします。
本作は『X-MEN』3部作の起源となる映画で、時系列的にはこれまでのシリーズ作品よりもさらに前、主人公・ローガンがいかにして力を手に入れ、記憶を失ってしまったのかというところが描かれます。逆に言えば、全ての始まりとなる物語にあたるため、シリーズならではの知識がまったく必要とされません。
物語のあらすじは次の通り。
150年以上もの間、兵士として戦場を駆け巡る兄弟、ビクターとローガン。一見すると普通の人間である彼らは、実は驚異的な戦闘能力と肉体再生能力を兼ね備えたミュータントであった。そんな二人の力に目を付けたのは軍人であるストライカー。特殊部隊「チームX」へと配属された兄弟は、やがて非人道的な任務をきっかけに道を分かつことになる――。
物語の中心となるのはある悲劇によって力に目覚めた兄弟、ビクターとローガン。いずれも人間離れした力を持ちながら性格は対照的で、彼らの関係がどう変わっていくのかという人間模様も本作の見どころの一つのです。
真面目で人道的なローガンに比べ、粗野で戦うことを常に求めているビクター。……もし彼らが普通の人間だったならばちょっと大げさな兄弟げんかぐらいで済んだ話だったのかもしれませんが、そこは彼らがスーパーパワーを持った最強兄弟なのでそうはいきません。力と力のぶつかり合いに、頭脳戦まで加わって、壮絶な戦いが繰り広げられます。さらに軍人であるストライカーや、同じく能力を持った仲間たちが絡むことでさらに事態は複雑に展開していきます。
そして本作の最大の売りの一つであるアクション面においては、もうスゴイの一言で圧巻される流石のハリウッドクオリティ。これでもかというほどに多彩なバトルが詰め込まれており、本編のかなりの部分をバトルが占めているにも関わらずマンネリに陥ることがないのはさすがです。
特に主人公・ローガンが所属している「チームX」のメンバーによる能力バトルがアツい! あまりにアツいので、勢い余って僕なりに彼らの能力や力関係を分析してみちゃいました。急げ次項!
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