グランドプリンスホテル新高輪(東京・品川)で1日、「夏休みファミリーフェスティバル 大鉄道博 Supported by タカラトミー」が開幕した。開会式には鉄道ファンで知られるフジテレビの笠井信輔アナウンサーと、テーマ曲を歌うRAG FAIRが登場し、渋谷駅の発車メロディをアカペラで披露して盛り上げた。開催期間は31日まで。入場料金は一般1,300円、中高生1,000円、小学生700円。コンビニなどで割引された前売り券を発売中とのこと。

フジテレビの笠井信輔とテーマソング 『Magical Music Train』を歌うRAG FAIR

RAG FAIRメンバーの土屋礼央と奥村政佳は鉄道ファンで、奥村は自慢の切符コレクションを披露

内容は大きく分けて「体験型イベント」「鉄道模型やプラレールの大パノラマ」「模型や映像、貴重なコレクションなどを組み合わせた展示」の3種類。このほかに、鉄道趣味に関する有名人や芸人などのステージイベントも開催されるとのこと。23日にはトラベルライターでマンガ『新・鉄子の旅』にも登場する横見宏彦氏の「10,000駅下車達成報告トークショー!!」が開催予定となっている。

学研が制作したリニアモーターカー

「リニアGT」は全長約30mを約2分で往復する

体験型イベントは「リニアモーターカー乗車」「特急用寝台車オハネフ25の実車展示」「運転シミュレーター」「蒸気機関車の石炭投入体験コーナー」などがある。

リニアモーターカーは学習雑誌や鉄道に関する本も多い学習研究社が制作した。会場内に約30mの軌道を設置して、2両編成の「リニアGT」を走らせる。速度は人が歩く速さ程度で、乗車時間は約2分とのこと。磁石の反発力で浮いた車体を、電磁石の吸引と反発の制御で動かす仕組み。乗車には先着順の乗車整理券(300円)が必要とのこと。実際に乗ってみた人は「ふわふわ感はなく、意外としっかりしていた」という。

会場入り口に置かれた寝台車「オハネフ25」

車掌室を見学できる

寝台車「オハネフ25」は会場入り口に設置。廃車された実物を大胆にカットしたという。2段式寝台の4名分1区画があり、実際に寝ころんでもOKだ。編成の端に連結される車両のため、車掌室が付いている。営業運転中は入れなかった車掌室に、ここでは入れる。大きな非常ブレーキや放送装置など、安全運行のための装備を見学できる。

音楽館は「中央線シミュレーター」を出典

蒸気機関車の石炭投入体験コーナー

運転シミュレーターは音楽館が制作した。同社は運転シミュレーションゲームを開発するだけではなく、鉄道博物館や東武博物館などのシミュレーターを手がけ、実際の鉄道会社の訓練装置も開発している。内覧会では開発者であり作曲家でもある向谷実氏が実演した。路線は中央線で、フルハイビジョン走行映像と201系電車の機器の動き、信号システムを組み合わせたという。この運転シミュレーターは2台設置しており、先着順に販売される参加整理券(200円)が必要とのことだ。

懐かしい「昭和レトロの町並み」

鉄道の歴史などを学べる展示コーナー

展示コーナーの入り口は東映が手がけた昭和30年代の町並みになっている。喫茶店、床屋、交番、電気店、食堂、映画館などが並び、駅前の賑やかな雰囲気を演出している。映画館では鉄道映画「大いなる驀進」の予告編などを上映している。喫茶店内部の雰囲気や家電製品のショーウィンドー、食堂のメニューサンプルなどが懐かしい。

鉄道資料の展示は、模型や映像、資料を組み合わせている。東海道本線の今昔がテーマとなっており、過去から現在までを走った列車を鉄道模型で再現した。中央には東海道本線の歴代スターだった151系こだま、EF58+客車(青大将)のつばめ、そして、東海道ではないが、ブルートレインの最盛期を象徴する「夢空間北斗星」のフル編成が鎮座。それぞれの音声解説はフジテレビの笠井信輔アナウンサーが担当している。

展示物も貴重品が揃った。日本で初めて鉄道が開通した当時の「汽車時間表」や、同時使用されていた双頭レール、東海道新幹線開業時の列車ダイヤ、廃止されたブルートレインのヘッドマークなどがズラリ。このほかに、オリエントエクスプレス、アムトラックのアメリカ横断特急、ドイツの大陸横断特急(TEE)のラインゴールドなど、世界の歴史的な特急列車も模型で再現されている。また、鉄道趣味の先達たち数名の貴重なコレクションも、ひとり1ブースでじっくりと紹介されている。

プラレール大ジオラマは山手線と中央線を再現

カプセルプラレールの江ノ電

発売から50周年を迎えたプラレールは、山手線と中央線を再現した巨大なジオラマが再現されている。東京駅、新宿駅、品川駅など主要駅を再現し、富士山、羽田空港、東京ドーム、東京タワーなど、この地域の象徴となる建物も飾られている。特に品川駅では、駅舎の他に、会場となったグランドプリンスホテル新高輪も登場している。そして、それぞれの建物のそばには、実際にその付近を走る電車が再現されている。品川駅では東海道線や京浜急行、新幹線。新宿駅では小田急ロマンスカーが走る。景色と電車の関連性を探し当ててみても楽しそうだ。

Nケージの精巧なジオラマもある

HOゲージはフル編成の大迫力

鉄道模型はOゲージ、HOゲージ、Nゲージのパノラマを設置。もっとも大きなOゲージでは、実物さながらの重量感とレールの響きを楽しめる。HOゲージはほとんどの車両が実際に運用されている編成で走行する。Nゲージは建物が密集し、自然の風景までも作り込まれたジオラマが登場する。プラレールも含めて、どれも家庭では実現しにくい大きさで、鉄道亜模型ファンにとっては夢の世界を見られることだろう。

なお、会場に隣接したレストランでは、ブルートレインなどの食堂車の賄い食として知られている「ハチクマライス」をホテルレストラン流にアレンジしたり、鉄道をテーマとした幕の内弁当や、一日5台限定のSL型ケーキなどが用意される。レストランの周囲にもレールが敷かれており、ミニトレインのN700系が客車を牽引し、希望者を乗せて走る。こちらも乗車は先着順で、別途300円が必要となる。

同じく会場出口付近には、大鉄道展オリジナルグッズ、鉄道グッズや書籍の即売ブースがある。タカラトミーのブースでは、現在発売中のほぼ全ての車両、線路パーツ、情景パーツ、セット商品を購入できるとのこと。50周年記念セットはSLのC12形と貨車のワム90000(有蓋車急行仕様)、レム5000(鮮魚要冷蔵車)、ワフ25000(車掌室付き有蓋車)のセットで、大人向けの渋い内容だった。