9月5日、「第1回サッカー検定」が行われる。「サッカー検定」とは、サッカーを愛する人なら誰でも受験できる、初めての公開検定試験だ。9月の第1回と、来年2月に予定されている第2回では、4級・5級について検定が実施され、合格者には認定カードが発行される。
世の中にこれだけ多くの「検定」が溢れる中、これまで「サッカー」というメジャーなスポーツの検定がなかったのは、意外といえば意外だ。「サッカー検定」の主催者であるスポーツ学検定実行委員会でサッカー検定の事務局長を務める佐々木慎二氏は同検定の目的を次のように語る。
「検定を通して『知りたい』『見たい』『やってみたい』を喚起し、既存のサッカーファンはもちろんのこと、新規サッカーファンの拡大に貢献することを目的としています。出題内容はサッカーの歴史・ルール・戦術・記録・エピソードなど。サッカーにまつわる知を高めることで、サッカーを愛する人に新たな楽しみ方を提案したいと思っています」。
スポーツに関するペーパーテストというと、体育の授業で受けたような競技のルールや基礎的な用語などを問題とするイメージがあるかもしれないが、サッカー検定の場合は、サッカーの歴史や戦術、記録やエピソードなど、競技者向けの知識だけではない、サッカー全般に関する知識が広く問われる内容となっている。
今回受検できるのは、初心者向け、入門者向けの4級と5級のテストのみだが、それでもなかなか歯ごたえのある問題のようで、公式サイトで一般のサッカーファン、プレーヤー15名に事前の勉強なしで模擬テストに挑戦してもらったところ、合格者はゼロという結果になっている(サッカー解説者の中西哲生さんは、さすがに余裕で合格していた)。
「4級5級は初心者向け、入門者向けという位置づけですが、出題の範囲も広いですし、うろ覚えの知識ではなかなか合格できないような難易度の設定になっていますので、できれば事前に『公式テキスト』で勉強をしてきていだたくのが理想です」(同氏)。
すでに販売されている「サッカー検定 公式テキスト」は4級、5級受験者向けに編集されており、サッカー検定の教科書であると同時に、サッカーの歴史・ルール・戦術・記録・エピソードなどが一通り分かる読み物としても楽しめる内容になっている。
第1回サッカー検定の受検申し込みは8月5日まで。サッカー検定の公式サイト、日販が運営する検定ポータルサイト「検定、受け付けてます」や、全国の主要書店、またはチケットぴあ店頭に設置されたサッカー検定専用の願書(郵便払込票)などから申し込みが可能となっている。
サッカーファンを自認する皆さんは、ぜひ一度、腕試しと思って挑戦してみては?