NHK土曜ドラマ『再生の町』(NHK総合ほか 8月29日放送スタート 毎週土曜放送 ※全5話)の収録が6日、NHK大阪放送局で行われ、主演の筒井道隆、牧瀬里穂ら出演者が会見に臨んだ。

左から段田安則、牧瀬里穂、岸部一徳、筒井道隆、吉田栄作、南果歩、近藤正臣

大阪府下の架空の都市・なみはや市を舞台に、破綻寸前の市の財政を立て直すべく招集された"財政再建プロジェクトチーム"の戦いを描く今作。『NHKスペシャル』を担当するドキュメンタリーのスタッフを交えて各地方自治体に取材を重ね、1年をかけて作り上げたオリジナルストーリーという。地方の深刻な財政問題が取りざたされる昨今、大幅な予算削減に悪戦苦闘する地方公務員の姿をリアルに捉えた、まさに今日的なテーマの社会派ヒューマンドラマだ。

プロジェクトメンバーの市職員に扮する筒井は「脚本を読んでいると(行政関係の)難しい言葉が出てきてよくわからなくなるんですけど(笑)、見ている方にわかりやすいドラマになるように、自分なりに噛み砕いて演じていきたい」と意気込みを。プロジェクトの紅一点メンバーを演じる南果歩は「行政と私たちがどんなに密接に繋がっているのかを、公務員をひとりの人間として描きながら、視聴者にわかりやすい形で伝えている。エンタテインメントとしても社会派ドラマとしても楽しんでもらえると思います」と作品の魅力を語った。

顎関節症の治療のため一昨年から女優を休業していた牧瀬は、今作が久々のドラマ出演。筒井の妻役を演じる。「1年半ぐらいお芝居をお休みしていたので、3行以上のセリフが覚えられるのかな?と心配でしたし、久々の現場で撮影スタッフの多さに驚いてしまいました」と心境を語った牧瀬は、女優業復帰にあたり、夫のNIGO(R)氏から「『楽しくがんばってくれば?』と言っていただきました」とエールを贈られたことも明かしていた。

ほか、プロジェクトのメンバー役に岸部一徳、段田安則、チームを招集する市長役に吉田栄作、自らの利権を守ろうとプロジェクトに立ちはだかる大物市会議員役に近藤正臣と演技派が競演し、骨太なストーリーを紡ぎ上げていく。