NHKは22日、来春(3月29日)に放送をスタートする朝の連続テレビ小説が漫画家の水木しげるとその妻・武良布枝さんを描く『ゲゲゲの女房』に決まったと発表した。
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原作の『ゲゲゲの女房』(実業之日本社刊 1,260円) |
武良さんの同名自伝を原案に、水木の自宅のある東京・調布を舞台に、楽天的で働き者の女性が、無名の漫画家と出会い結婚し、貧しいながらも夫とともに夢をつかんでいく姿を描く。
制作統括の落合将プロデューサーは「子供のころに夢中になった漫画やアニメの『鬼太郎』の物語の裏で、どんな現実が水木先生と奥様にふりかかっていたか、作るほうも、見るほうも、どきどきしています」とコメント。また、脚本を担当する山本むつみ氏は「貧しい生活のなかでも暖かく愉快に過ごした夫婦の姿を通じて、物質的な豊かさとは違う幸せを描いていきたい」と話している。
物語は、布枝が29歳のときに貸本マンガ家を営んでいた水木と見合いし、5日後に結婚式を挙げるところから始まる。東京・調布市に新居を構えた布枝を待っていたのは底なしの貧乏生活だったが、布枝はめげずに「何があってもこの人と共に生きよう」と決意し、苦労の日々がスタートする。