4月17日、倉敷市芸文館にて開催予定だった「第2期 マイナビ女子オープン」の五番勝負の第1局が延期されることが14日、分かった。
矢内理絵子初代女王に、タイトル戦初登場の岩根さんが挑戦する、第2期マイナビ女子オープン。挑戦者が挑戦者決定時に妊娠8カ月、さらにタイトル戦期間中に出産をするという将棋界にとって異例のタイトル戦として注目を集めている。第1局は4月17日、岡山県倉敷市芸文館で開催が予定されていた。
出産予定日が2週間程度早まり、4月21日となったとの報告を受け、主催者である毎日コミュニケーションズ、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会の3者で協議し、アルスくらしき(倉敷市文化振興財団)の理解と両対局者の合意を得たという。倉敷市芸文館での対局は中止されるが、現時点で第1局の開催場所は未定。第1局は岩根さんの出産後、体調を鑑みながら、8週間以上の期間を空けて再調整される見込み。
主催者は「出産予定日が当初より早まったことを受け、岩根女流二段には安心して出産できる環境を整えることが重要だと判断し、中止の決定をいたしました。今般の変更に伴い、矢内女王には第1局の対局延期の申し入れに際して、ご快諾いただけましたことを心より感謝いたしております。また、ファンの皆様、関係者の皆様にも直前の延期でご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解をいただけますようお願い申し上げます」とコメントしている。