12月20日放送のNHK時代劇スペシャル『花の誇り』の試写発表会が8日、東京・渋谷の同局で行なわれ、瀬戸朝香、酒井美紀、山口馬木也、葛山信吾らが出席。収録を終えたキャストたちがそれぞれの"貫きっぷり"を披露した。

左から、山口馬木也、瀬戸朝香、酒井美紀、葛山信吾

殺陣にも挑戦したという瀬戸は「筋肉痛になりました」と苦笑い

『花の誇り』は、藤沢周平の「榎屋敷宵の春月」(『麦屋町昼下がり』所収)を原作とし、お城の行儀見習いで出会い、友だち同士だった田鶴(瀬戸朝香)と三弥(酒井美紀)の恋模様と葛藤、愛と戦いを描く物語。脚本家・宮村優子の"己を貫く根本のもの"…「このままには捨ておかれますまい」というメッセージが強く込められた作品となっている。

三弥(酒井)に好意を抱かれる田鶴役の瀬戸は「2人が大きくなり、結婚して相手の気持ちを知ることになる。女同士の戦いという場面がもちろん多いし、家老の座を奪われたくないという場面で自分の旦那をせっつくところもあります。『アンタがしっかりしなさい』と。でも、三弥の思いを気付いていなかった自分もいるので、芯の強い女性を演じる難しさというのを知らされましたね。そのあたりの(詳しい心境は)美紀ちゃんのほうが…(笑)」と酒井に振った。

酒井は「小さいときから田鶴のことが好きだったということは真っ直ぐ思っているわけです。だから、表現方法がどうしても自分と真逆にいってしまう。意地悪をするところとか、好きなのに『嫌い』という真逆の表現をするところとか、どこかで、『好き』ということをわかってもらえればいいなと思いながら演じました。結婚もしましたし、人生いろいろありますけれど、三弥としては田鶴のことを思う気持ちはまったく変わらなかった。そこを大事に演じたかった」と語った。

『花の誇り』は、NHK総合で2008年12月20日(21:00~22:27)に放送される。