いよいよ開幕した、日本最大の自転車展示会「CYCLE MODE International 2008」(以下「サイクルモード」)の東京会場。先の週末に開催された大阪会場は大盛況のうちに終わったが、東京会場はどうだろうか。初日の様子を駆け足でレポートする。

7日(金)~9日(日)のスケジュールで行なわれるサイクルモード。初日の今日は、15時開場で、21時まで開催されている。女性は入場無料だ。

サイクルモードの特徴はなんといっても、ただの展示会ではなく、各社の最新モデルに試乗ができるということ。試乗にあたっては、サイクルモードの入場料のほかに、試乗の誓約書、そしてヘルメットとグローブが必須となる(持っていない人のために、各ブースで貸し出しあり)。したがって、開場に到着したらまずは誓約書を記入しよう。公式サイトから用紙をダウンロード・印刷して、記入してから来場すればスムーズだ。

入場ゲート前には開場前から多くの人が並んだ

どうしても試乗したい、これだけは絶対に見ておきたい!というブランドがあったら、優先順位を決めて、まずはそこに注力するのが良いだろう。

試乗コースはホールの周辺に設けられている。くれぐれも安全運転でお願いしたい。試乗する人の車列が結構なスピードで流れているので、コース場で急に停車して記念撮影……などといったことは、絶対にやめていただきたい。また、会場からシャトルバスに乗って、すぐ近くの「幕張海浜公園」に行くと、MTB試乗コースがある。距離は短いが、MTBの雰囲気を感じ取るには十分だ。

オンロード試乗コース。試乗コースでは流れに逆らわないように

それでは人気ブースをいくつか写真で紹介しよう。

ブースの派手さで目立っていたのが、イタリアの名門ブランド「コルナゴ」だ。神殿のような外観に加え、中央には泉と塔がそびえる。そしてその頂きにはコルナゴとフェラーリのコラボレーションモデルが鎮座しているというわけだ。泉の底にはコインまであるという凝りようだった。実際のブースは、ぜひ現地で確かめてほしい。

コルナゴブースに鎮座する、コルナゴとフェラーリのコラボレーションモデル

コルナゴ社の創業者、エルネスト・コルナゴ氏のサイン会

このサイクルモードの会場に足を運ばないと、なかなかお目にかかれないものも多い。それは例えば有名選手の実車であったり、まだメディアでも紹介されていないようなニューモデルなどであったりする。アメリカのスポーツサイクルメーカー「キャノンデール」のブースでは、今月初めに宇都宮で開催された「ジャパンカップサイクルロードレース」において、イヴァン・バッソ選手が乗った実車が展示されていた。またイタリアの「ピナレロ」ブースでは、先のサイクルモード大阪会場でお目見えしたばかりのニューモデル「FP7」を展示し、視線を集めていた。

イヴァン・バッソ選手のキャノンデール

日本でのレースを意識して、漢字のレタリングが入れられている

ピナレロのニューモデル「FP7」

また、最近の自転車ブームを下支えしているとも言える「ライフスタイル系」のブランドも目立っていた。例えば、2008年にブレイクしたブランドのひとつである「ブルーノ」も、同ブランドが得意とするおしゃれな小径スポーツ車を出展。また、軽快車メーカーとして知られるホダカが近年注力するスポーツ車ブランド「コーダーブルーム」も、ファッショナブルなスポーツサイクルを数多く展示していた。

小径スポーツ車を得意とする「ブルーノ」のブース

「自転車のある暮らし」を意識させる、コーダーブルームのブース

この他、用品やアパレル、パーツのメーカーも数多く出展し、各社のニューモデルを触って試せる絶好の機会と言える、サイクルモード。東京会場は9日(日)までの開催だ。