14日のゴールでは、再び午後になってから雨が降り出し、少々残念なゴールセレモニーとなってしまった。参加111台中、101台が完走。チェックポイント通過時間の集計で、後日、7号車「アルファ・ロメオ 6C 1500 SUPER SPORT」(1928年製)の優勝が発表された(当日は、到着順のままチェッカー)。
往年の名レーサー、現役レーサーでは、まず元F1ドライバーのスターリング・モス。今年で79歳というモスだが、この雨の中を50年以上も前のオープンカーを走らせ、81位完走。「ファンタスティック! 非常に楽しめた」というコメント。奥さんは、「とっても濡れたけど、とってもハッピー!」とインタビュアーに答えていた。
なお、ミハエル・クルム選手は、残念ながらリタイアとなった模様で、ゴールゲートを通過できず。また、4日目のみの参戦の飯田章選手は、パレード的なイメージが強かった模様だ。「思った以上に競技性が高くて驚きました。次はちゃんと全日程参加したいですね」とコメントしていた。
芸能人トップは西田組の6位
芸能人やレーサーの順位だが、まず堺正章が22位。インタビューに対し、堺は電飾付きのハデなゴーグルをかけながら、「毎年応援してくれるお婆さんとかいて、また会えてよかったなって。とても楽しかったです」とコメントした。
芸能人で次にゴールに到着したのは、西田ひかる。総合6位で、今回出走した芸能人の中では最上位フィニッシュだ。お子さんを実家に預けて夫婦水入らずで走りを楽しめたという。「MG MOTTO SPECIALE」はオープンカーなだけに、スタート時とゴール時は、結構濡れてしまったかと思うが、非常に楽しそうな笑顔が印象的だった。
続いては、近藤真彦。4日目のみの参加で、全日程を参加できなかったことを非常に残念がっていた。この日のゴールの最大の人だかりとなり、インタビューステージ周辺は押すな押すなの混雑ぶり。けが人も出そうな状況で、その人気ぶりを改めて知らしめていた。
そして、パンツェッタ・ジローラモも完走。74位と残念ながら結果は振るわなかったが、とても楽しめたようである。インタビュアーにファッションについて聞かれると、白地(裏地は赤)に赤と金の刺繍状のストライプ、わずかに緑もあしらわれているなど、イタリアン・トリコロール+ゴールドという派手な色づかいのレーシングスーツ風の服装を披露。「ハデ過ぎちゃったね(笑)」と、笑顔で観衆に答えていた。
芸能人の最後は、東儀秀樹。西田夫妻に継ぐ9位となった。本家Mille Migliaでは、日本人最高位という結果を持つ東儀だが、La Festa Mille Migliaでは昨年から乗っている「AC ACE」では完走がなかったため、「このクルマで絶対に完走したかったんです」と思いを吐露し、それを9位という好成績で実現させたことに達成感があったようだ。
なお、来年は国際クラシックカー連盟公認の国内でのレースがもうひとつ増え、La Festa Mille Migliaの姉妹イベント「La Festa Primavera 2009 〜ラ・フェスタ・プリマベッラ 2009〜」が関西で行なわれる。2009年4月19日(日)から22日(水)の4日間に渡り、大阪〜和歌山〜三重〜滋賀〜奈良〜京都〜大阪という関西2府4県を巡る1000kmのルートとなっている。「東日本ばかりでズルイ!」と思っていた人は、ぜひとも沿道に旗を振りに行こう。