小さな南の島に赴任した若き裁判官の奮闘を描くドラマ『ジャッジII 島の裁判官 奮闘記』(NHK総合 11月1日放送スタート 毎週土曜 21:00~21:58 全5話)の奄美ロケが、1日から鹿児島県奄美大島でスタート。15日、主演の西島秀俊らキャストが会見を行った。

奄美のガジュマルの木の下に勢揃いした『ジャッジII』の主人公一家
写真左から、戸田菜穂、桝岡明、西島秀俊

昨年放送されたドラマ『ジャッジ』の続編となる同作。パート1では、西島ふんする裁判官・三沢恭介が鹿児島の離島へ赴任してからの1年間が描かれ、都会とは違う環境や事件に戸惑いながらも、島でたった1人の裁判官として人間的に成長していく恭介の姿が共感を呼んだ。今回のパート2では、島での経験からある確信を得た恭介が、さまざまな思いを胸に島を去るまでの1年が綴られる。

今作でも、恭介の移動手段はやはり"自転車"

会見には、西島と妻・麗子役の戸田菜穂、娘・麻衣子役の桝岡明が出席。パート1から1年ぶりとなる奄美ロケの感想を語った。西島は「パート2の制作を本当にうれしく思っています。スタッフや共演者とも顔なじみなので、奄美大島にはまさに『帰ってきた!』という気持ち」と感慨深げ。この日は、地域の伝統行事"八月踊り"の設定を借りた印象的なシーンの撮影に、地元から数十人のエキストラが参加したが、「暑さや長時間にわたる撮影など結構厳しい状況もありますが、みなさんは全然へこたれもせず、熱心に協力をしていただいているので、自分もパワーをもらっているような気がしています」と地元の強力なバックアップに感激していた。さらに、パート2の内容については「裁判所を巡るドラマですが、より深い人間ドラマになっていると思います」とコメント。今作での恭介は、前作にも増してさまざまな事件に直面し、「人々の幸福とは何か?」、「裁判官には何が出来るのか?」という問題に考えを深めていくという。

エンディングテーマ曲は前作同様、奄美出身の歌手・中孝介の『路の途中』

戸田は「このドラマは、夫婦を巡るドラマでもあるわけですが、この土地で大自然に抱かれながら家族が再生していくホームドラマの舞台としてふさわしい場所」と奄美の印象を。「昨年うかがったお店の方から『お帰りなさい』と声をかけられたりして、とてもうれしかったです。島の人々は本当に親切で、やさしい気持ちになり、がんばる気持ちがわいてきます」と地元の歓迎ぶりを明かしていた。桝岡は「ドラマの中で麻衣子が思う『この島にずっと居たい』という気持ちがわかります。島の子たちは、運動神経がとてもよさそうで、お友達になりたいと思います」と気分はすっかり"奄美の子"?「奄美の方言は難しいけれど、しゃべれるようにがんばっています。『~ちば』という奄美ことばは覚えました!」とかわいらしい方言も披露していた。