ナイキジャパンは1日、ブラジル出身のサッカー選手、ロナウジーニョ選手をゲストとして迎え、「Summer Challenge 08」を開催した。同イベントはロナウジーニョ選手が日本、ソウル(韓国)、上海(中国)の3都市を訪問するツアー「ロナウジーニョ アジアツアーSummer 2008」の一環。アジアの子どもたちと一緒にプレーをすることで、フットボールの魅力や情熱を共有することを目的としている。

本イベントには、専門誌やサッカー専門店、nikefootball.comなどの募集から抽選で選ばれた400人の子どもたちがプレイヤーとして参加。イベントの前半に予選ラウンドとして参加者同士で試合を行い、ロナウジーニョ選手とチームを組む10名の選手が選出された。子どもは13歳~18歳の男女を対象としており、10名の中には女性のプレイヤーも含まれていた。選手のセレクトは、『キャプテン翼』の原作者、高橋陽一氏と名良橋晃氏(元日本代表)、中西永輔氏(元横浜F・マリノス)が予選ゲームを全て観戦し、行った。

400人の中から選ばれた子どもたちと一緒に記念撮影をするロナウジーニョ

スペシャルマッチとなる試合は、ロナウジーニョ選手が率いる"ロナウジーニョチーム"と高橋陽一氏、名良橋晃氏、中西永輔氏の3名に、ナイキレジェンドプレイヤーを加えた"高橋陽一チーム"で対決。ロナウジーニョ選手の前で、元気に"かっこよく"プレーをしようとする子ども達にロングパスやキラーパスでゴールをアシストし、結果は2対2の引き分け。ゲームでは、得意の"エラシコ"も披露し、会場を沸かせた。

このようにパスをだし、子どもたちをアシスト

この写真だけではわかりにくいが、相手チームのディフェンスをあっさり抜き、得意技"エラシコ"を披露

ロナウジーニョ選手

試合後、ロナウジーニョ選手は「僕は生まれ故郷のポルト・アレグレ(ブラジル)で、このグランドのような土のグランドでサッカーを始めました。今日、プレーできたことは喜びであり、嬉しく思います。ここで一緒にプレーをした皆さんの夢が叶うことを願っています」と語り、子ども達に「夢を諦めずに努力をすることが大事」と説き、サッカーへの想いを伝えた。


ロナウジーニョ選手は同イベントのために緊急来日し、明日2日にはソウル、3日に上海を訪問、同様なイベントに参加する予定。なお、今回のイベントでは囲み取材はなし。移籍問題について記者らの質問を避けたことが予想された。また同日(現地時間30日)、ロナウジーニョ選手とFCバルセロナでチームメイトだったデコ選手のイングランド・プレミアリーグ、チェルシーFCへの移籍が発表されている。多忙なスケジュールをこなすロナウジーニョ選手の移籍問題に、一層注目が高まっている。

"ロナウジーニョチーム"のメンバーにサインした雑誌を渡すロナウジーニョ選手