上野の森美術館にて11日より、書家・金子卓義氏の回顧展「響け大空へ 金子卓義の書」が開催される。開催期間は17日まで。入場無料。

甲骨文で書かれた書「一鼓牛飲」

書家・金子卓義氏は、文化勲章受章者の実父・金子鴎亭氏に師事。甲骨文字や金文など中国の古代文字をテーマに独自の世界を構築した。2003年に開催した個展「金子卓義 史記を書く」では、司馬遷の歴史書『史記』にまつわる話題と古代文字の変遷を重ね合わせた壮大なテーマに挑み、現代書の世界に新たな展望を開いたとされている。同氏はこの功績により、同氏は2004年毎日芸術賞を受賞。書家として更なる飛躍が期待されていたが、2006年3月63歳で逝去した。

同展では、個展で発表された同氏の大作を中心に、初期から晩年にかけての代表作63点を一堂に会し、同氏の生涯を掛けた作品の全貌を回顧するという。

展示会概要

展示会名 「響け大空へ 金子卓義の書」
開催期間 7月11日~17日 10:00~17:00(最終日は15時まで)
会場 上野の森美術館(東京都台東区上野公園1の2)
回顧展ポスター