ブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開するアイシェアはこのほど、「サマータイムに関する意識調査」を実施した。夏季に時計を1時間進める「サマータイム」の制度導入に対し、調査結果からは3人に2人が反対派。世界各国で実施されているものの、日本の現状からサービス残業やコンピュータシステムのトラブルに不安の声が挙がった。

同調査は6月5、6日の2日間で実施し、20代~40代を中心としたネットユーザ男女402人から有効回答を得た。早朝から活動することで、余暇時間の増加に伴う「経済効果」や冷房などのエネルギー消費量を抑える「省エネ効果」があると言われているが、国会では法案の提出が見送られる見通しになるなど議論を呼んでいる。

サマータイムには賛成ですか?反対ですか?

調査結果からも制度導入について、過半数を超える64.9%が「反対」と回答。年代別では20代は63.3%、40代は60.7%に対し、30代では71.4%と大きく跳ね上がった。導入された場合についても、73.4%が「定着すると思わない」と答えた。この問いでも30代は76.6%と、20代の69.4%、40代の71.4%を上回っており、仕事量の多い実働層の30代に反対意見が目立った。

導入した場合に考えられる問題について自由記述方式で意見を聞くと、明るいうちに退社しにくい日本の風潮からか「サービス残業が増え、実質的な勤務時間増につながる」との声や、「時間が1時間進むことによる混乱」を懸念するといった意見が多かった。そのほか「コンピュータの時刻調整が必要となることによるシステム上の不安」という多くの声も。最近ではサマータイム導入による弊害として体調への影響もささやかれており、日本での制度導入にはまだまだ議論の余地がありそうだ。