日産自動車は、「マーチ コレット」を5月27日より発売する。合わせてマーチ各モデルの仕様装備を見直した。また、マーチ コレットは同モデルの販売を通じて「カーボンオフセット活動」を取り入れ、販売台数1台につき1トン分のCO2排出権を取得し、日本政府口座へ移転する。価格は99万7,500円から163万2,750円(マーチ全体)。
「コレット」は、マーチの「12S」「14S FOUR」をベースに装備をシンプルにし、価格を抑えたモデル。マーチシリーズの中でもっとも低価格のモデルとなる。
そのほかのマーチについても仕様装備の見直しを行ない、ボディカラーに新色のアメジストグレーを追加するとともに(一部未設定)、「12S」「14S FOUR」にリヤ可倒式シート(6:4分割)、e・4WD車に寒冷地仕様を標準化した。そのほか、「12E」「14E FOUR」には、最新のナビゲーションシステムなどを採用した期間限定車「プラスナビHDD SP」を設定した。また、日産の関連会社であるオーテックジャパンより、今回のマーチをベースとした「12SR」や福祉車両などが販売される。
カーボンオフセット活動とは、排出されたCO2を、CO2削減事業の効果と組み合わせることで、打ち消す(オフセットする)という考え方。コレットの販売台数1台につき1トン分のCO2排出権を取得し、日本政府口座へ移転する。その結果、京都議定書の日本の温室効果ガス排出削減目標の達成に貢献する。この取り組みにより、コレットを購入したユーザーはCO2削減活動に参加したことになる。車両の販売を通じたカーボンオフセット活動は国内初の試み。また、コレットは2008年9月まで販売する予定だという。