4月16日~21日に開催された、世界最大のインテリアデザイン・エキビジション「ミラノ・サローネ」で、松下電工はすでに商品化している深澤直人デザインの製品などを展示した。空間デザインなどには、世界的人気デザイナー、パトリシア・ウルキオラらを起用した。
松下電工 - [standard]³- by深澤直人+パトリシア・ウルキオラ+マルティノ・ベルギンツ
住宅総合メーカーの松下電工。2006年に国際見本市「I Saloni」で行われたキッチン見本市「Eurocucina」に初めて出展し、日本企業として唯一のキッチン展示にチャレンジした。今年は、キッチン単体だけでなく、バス、洗面、照明などの住宅設備の総合的なソリューション力をアピールしようと、展示スタイルへの制約が少ないミラノ市内Garibaldi通りの家具ショールーム[IL PICCOLO]に場を移した。
今回の話題は、世界的な人気デザイナーであるパトリシア・ウルキオラ氏を採用したこと。 [standard]³というテーマは、スタンダードな商品を三次元空間で見せることに加え、松下電工×深澤直人×ウルキオラの3者コラボレーション(3乗)も意味する。
家電雑貨ブランド「±0」のデザインディレクターも務める深澤氏は、既にNationalブランドで商品化されているバス、洗面、トイレに加えて、プロトタイプのキッチンを発表した。会場の空間デザインはベルギンツ氏が担当、それほど広くはないスペースを不規則な幾何学的空間に仕切り、LED照明「EVERLEDS」を使って透明感のある奥行きを演出。メインシーンには、ウルキオラ氏がカバーデザインしたマッサージチェア「Urban」が置かれていた。
|
|
深澤デザインのプロトタイプキッチンを前に、左からパトリシア・ウルキオラ、深澤直人、マルティノ・ベルギンツ、益子弘文デザイン部部長 |
「深澤さんと対極のイメージのウルキオラさんをコラボレーションに起用しました」とデザイン部の岡井理恵氏 |
欧州におけるPanasonicブランドは、家電やオーディオ、パソコン分野では知られているが、住宅関連商品の知名度はまだ低い。今回の展示は、主に日本国内に向けた発信が目的だったが、松下電器産業グループ全体が"Panasonic"に社名変更する後には、システムキッチン・システムバスなどの住宅設備分野でも知名度を上げ、さらなるグローバルな活躍を期待したい。