独Daimlerは、最高級セダンのSクラスに、リチウムイオン電池を搭載するハイブリッドモデル「Mercedes-Benz S 400 BlueHYBRID」を追加し、2009年より量産体制に入ると発表した。

一般的なハイブリッドカーはニッケル水素電池を搭載しているものの、バッテリルーム内部を常に摂氏15~35度に保つなど、同社が独自に開発を進めた25件におよぶ特許技術により、Mercedes-Benz S 400 BlueHYBRIDには、量産車として世界初となるリチウムイオン電池の採用が可能になったとされる。バッテリのコンパクト化、長寿命などのメリットを活かしつつ、加速後7.3秒で時速100kmを実現するパワフルなドライビングも楽しめるという。

同社経営取締役員のThomas Weber博士は「この分野での研究開発に、1992年以来、特別な努力を傾けており、今後の自動車業界の成功のカギを握る革新的な技術を発表できてうれしい」とコメントしている。

同社経営取締役員Thomas Weber博士