旭屋出版はこのほど、全国の名物焼そばを紹介する『全国縦断 名物焼そばの本』を発売した。同書では、"日本三大焼そば"といわれる「横手焼そば」(秋田県)、「上州太田焼そば」(群馬県)、「富士宮やきそば」(静岡県)を巻頭で取り上げ、つくり方も掲載している。定価は1,890円。
他の地域にも個性的な焼そばがあり、例えば青森県黒石市にはソース焼きそばにそばつゆやラーメンのスープをかけるメニューが、栃木県足利市や群馬県桐生市にはじゃが芋入りの焼そばがあるという。さらには、新潟県にあるトマトソースをかけたイタリア風焼そばも登場。ここに挙げているのは"ご当地焼そば"のごく一部で、同書では全国に散らばる多種多様な焼そばを紹介している。
同社担当編集者は出版の経緯について、次のようにコメントしている。「現在も人気が続いているラーメンですが、同じ中華麺を使うソース焼そばも、ラーメンと同様に個性豊かな各地の味があります。にもかかわらず、焼そばの魅力はなぜかラーメンほど多くの人には知られていません。そこで、焼そばの知られざる魅力をもっと多くの人たちに知ってほしい! と全国取材するに至りました」。静岡県や秋田県、群馬県では焼そばが町おこしにも用いられているとのことで、「いま、静かなブームとなっている焼そばの素晴らしさを堪能して下さい」としている。