iPadを自分らしく使いたいなら、“見た目”のカスタマイズが欠かせません。過去の記事で解説したように、最新のiPadOS 18ではホーム画面やコントロールセンターのレイアウトやデザインを自由に変更できるようになりましたが、iPadをカスタマイズする方法はほかにもたくさんあります。そこで今回からiPadのホーム画面を中心に、誰もが実践できるカスタマイズ方法を解説していきます。第一回目となる今回は、ホーム画面に表示されるアプリのアイコンの変更方法についてです。

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アプリのアイコンを好きな見た目にしたい

iPadのホーム画面には、アプリのアイコンが並んでいます。これらのアイコンはアプリ開発者がデザインしたものなので、通常はユーザが変更することはできません。しかし、中には見つけにくかったり、デザインが気に入らなかったりするものもあるでしょう。みんなと同じは嫌なので、自分好みのデザインにしたい!と思う人もいるかもしれません。

そこでおすすめなのが、アイコンのデザインが変わったかのように見せるテクニックです。iPadに標準搭載される「ショートカット」アプリを利用してアプリを起動するショートカット(いわば、エイリアス/分身)を作成し、そのショートカットに自分好みのアイコンをつけてホーム画面に置くのです。そしてあとは本物のアプリのアイコンを別の場所に隠してしまえば、カスタマイズは完成。ホーム画面には自分好みのデザインの(ショートカットの)アイコンが表示され、ショートカットをタップすれば通常どおりアプリを起動することができます。

文字を読むだけでは伝わりにくいと思いますので、具体的な手順を追って説明していきましょう。

  • このようにiPadのホーム画面に表示されるアプリのアイコンを自分好みに変更してみましょう

アプリを起動するショートカットを作成

まず初めにiPadに標準搭載されている「ショートカット」アプリを起動します。「ショートカット」とは、複数の操作が必要となる処理を自動化するためのアプリです。あらかじめ用意されているさまざまなアクション(操作)を組み合わせたショートカットを作成することで、1回タップしたり、Siriに頼んだりすることで素早く完了できます。一度も使ったことがない人でも、新規ショートカット作成画面を開いて、「アクションを検索する」→「アクションをタップして追加する」という簡単な手順で作成していけますので、臆することなくチャレンジしてみましょう。

なお、実際に下の手順を参考にショートカットを作成する前に、アイコンとして貼り付けたい画像を「写真」アプリにあらかじめ保存しておくと作業がスムースに進みます。

  • iPadに標準搭載されている「ショートカット」アプリ起動します

  • 「ショートカット」アプリのメイン画面が開きます。上部にある[+](追加ボタン )をタップします

  • 新規ショートカット作成画面が開きます。右側にある検索窓に「アプリ」と入力すると関連するアクションがリストアップされます

  • 「アプリを開く」というアクションをタップすると、画面に追加されます

  • 「アプリ」と書かれた部分をタップして、アイコンを変更したいアプリを選択します(ここでは「ファイル」を選択)

  • 画面左上の「(選択したアプリ)を開く」の脇にある下向きの矢印をタップして[名称変更]をタップします

  • ショートカットの名前をつけます。アイコンにつける名前ではないため、わかりやすいものにしましょう(ここでは「ファイル起動」としています)

  • 再び下向きの矢印をタップして[ホーム画面に追加]をタップします

  • 図のような画面が表示されますので、ホーム画面に追加する際に表示される名前をつけます(ここでは「ファイル」としています)

  • 次に左側の写真アイコンをタップすると、図のような画面に切り替わります。[写真を選択]をタップします

  • 「写真」アプリのライブラリが開きます。あらかじめ用意しておいた画像を選択しましょう。前の画面で[写真を撮る]を選択して写真を撮影したり、[ファイルを選択]を選択して「ファイル」アプリから選んだりすることも可能です

  • 選択した画像が表示され、ピンチイン/ピンチアウトの操作で縮小/拡大が可能です。編集し終わったら[使用]をタップします

  • 選択した画像がアイコンに設定されていることを確認し、画面右上の[追加]をタップします

  • 作成したショートカットがホーム画面に追加されます

本物のアプリを移動または取り除く

作成したショートカットがホーム画面に追加されたら、まずはショートカットが動作するかを確かめてみましょう。タップしてアプリが起動すれば問題ありません。

その後、ホーム画面にある本物のアプリを別のホーム画面に移動したり、または取り除いたりしてメインのホーム画面に作成したショートカットだけが表示されるようにします。

ただし、本物のアプリは削除しないようにしましょう。削除してしまうとショートカットをタップしたときに起動しなくなります。また、アプリを長押しして[Face ID(またはTouch IDを必要にする]を選んでアプリを非表示にすると通知が届かなくなるので注意しましょう。

  • ホーム画面をアイコンが震えるまで長押しして、本物のアイコンの左上にある[−]ボタンをタップ。[ホーム画面から取り除く]を選択します

  • ホーム画面から取り除かれ、作成したショートカットだけが表示されます。以降は、ショートカットをタップすれば該当のアプリが起動します

  • [ホーム画面から取り除く]を選択してもアプリは削除されません。ホーム画面のページをすべて左にスワイプしてアプリライブラリを開くと見つけられます

アプリを隠すのにも使える

少々手間はかかりますが、このようにしてアプリを起動するショートカットを作成すれば、ホーム画面すべてのアイコンを自分好みのデザインに変更することができます。人にはあまり見られたくないアプリのアイコンを隠すためにデザインを変えたり、名前を別のものに変えたりしてみるのもありでしょう。

アイコンの画像はインターネットなどからフリー素材を見つけてくるのもよいですが、デザインに凝りたければ画像編集ソフトや画像生成AIを使って自作してみましょう。

  • ホーム画面にあるアプリのアイコンや名前をまったく違うものに変更するためにも利用できます(図では「BoxingStar」というゲームアプリを「学習ドリル」という名前がついたアイコンに変更)

アプリ名に好きなフォントを使う

最後にもう1つ紹介したいのが、アプリ名のフォントを変更する方法です。上記手順でアプリの下に表示されるアプリ名を入力する際、通常はiPadOSのシステムフォントが適用されますが、これを自分好みのフォントに変更することができます。

そのためにはApp Storeなどで公開されているフォント変換アプリを利用します。「可愛い文字 フォント変換アプリ,フォントくん」や「LETTY」というアプリが有名なのでダウンロードしてみましょう。

そしてアプリを起動したら、アプリ名となるテキストを入力。すると、さまざまなフォントのバリエーションを提示してくれるので、あとはショートカットのアプリ名を入力する際にコピー&ペーストするだけです。アイコンのデザインに加えて、アプリ名のフォントもオリジナリティ溢れるものにすれば、iPadの見た目がもっとがらりと変わります。

  • App Storeからフォントアプリをダウンロードします(「可愛い文字 フォント変換アプリ,フォントくん」を使用します)

  • アプリ名に利用したいテキストを入力すると、さまざまなバリエーションが表示されます。好みのフォントの脇にある[コピー]をクリックします

  • 広告が表示されたあと、「コピーできました!」と表示されます

  • ショートカット作成時のアプリ名入力画面でペーストしましょう

  • このようにアプリ名のテキストをさまざまな形に変更できます