心理コンテンツの開発を行うトランジションはこのほど、うつや無気力状態などをウェブサイト上で診断するシステム「心の健康診断シリーズ:MD PROGRAM」(以下、MD)を開発した。15日より市場導入する。

厚生労働省の報告によると、日本人の約15人に1人がうつ病を経験すると言われている。現代社会においては、知らず知らずのうちにストレスをため込んでいる人が多くなっており、特に近年は職場において"無気力状態"や、そこから病状が悪化し、見た目には見分けにくい"仮面うつ"、危険な状態と言える"うつ"に悩む人の増加が問題となっている。そのような風潮を反映し、同社では臨床心理学の第一人者である井上敏明博士(六甲カウンセリング研究所所長、芦屋大学大学院教授)の監修のもと、ウェブサイトを通じて"心の健康診断"を行うプログラム「MD」を完成させたという。

受診方法は会社や自宅のパソコンから専用サイトにアクセスし、IDとパスワードを入力した上で100の質問に答えていく。所要時間は15分程度。MDは回答内容によって受診者の潜在的意識を診断し、無気力・仮面うつ・うつなどの状態にあるかどうかを判定する。受診結果はデジタルデータもしくは紙の形で後日納品される。料金は5,250円(1人分)。

ウェブサイト上の診断結果はこのような形で納品される。心の状態や傾向がわかるほか、アドバイスも書かれている

なお、MDは当面、企業や団体などをサービス対象としており、個人での受診は受け付けていない。契約方法については同社サイトを参照とのこと。