トヨタは、センチュリーを改良して発売を開始する。新モデルでは、ディスチャージヘッドランプ(HID)をロービーム側に装備したほか、地上デジタルテレビチューナーを標準装備した。トランスミッションは6速ATで、フロアシフトモデルとコラムシフトモデルが用意される。価格は共に1,144万5,000円。
センチュリーは高級サルーンカーとして、パッケージングや走り、装備などドライバーではなく、後席を主役として作られたクルマ。天皇陛下を初めとする皇族や政府首脳などの公用車としても使用されている。
エンジンには5リッターV型12気筒の大排気量エンジン「1GZ-FE」を搭載し、連続可変バルブタイミング機構VVT-iの採用で最大出力280PS(206kW)と最大トルク46.9kg・m(460N・m)を発生しつつ、7.8km/Lの燃費と平成17年度基準排出ガス75%低減レベル認定を取得している。車両総重量は2050kg。駆動方式はFR。
内装に採用されたウッドパネルには、美しい木目部分のみを選択して、特殊な工法によって木目合わせを行っている。また、ボディには5層塗装5回焼き付けの高品位塗装を施し、専門検査員の手によって「鮮映性」という独自の規格で、輝きと艶をチェックしているとのことだ。