プラネタリウムは、日本で毎年1000万人が利用している施設です。その世界大会が福岡市で開かれます。一般向けの関連行事もあるそうですし、参加費を払えば誰でものぞけるそうです。日本での開催は30年ぶりで600人の関係者が集まるそう。関係者からいろいろ教えていただいたので、公式情報をベースに野次馬的にちょっとご紹介いたしますね。

メジャーな施設「プラネタリウム」

プラネタリウム。ちょっと宇宙ネタで楽しもうってときには、もってこいな施設ですな。で、この「どこでもサイエンス」でもちょいちょい紹介していまして、連載第256回では100周年ですよというお話をしております。

日本でも90年目で、テレビより歴史は古いわけです。そんなクラシックな装置で、「星空を見せる」という専門施設でありながら、100年を生き延び世界で4000か所、日本国内でも300か所が稼働しています。日本では47の全都道府県にプラネタリウムがあり、海外でも主要都市はもとより、イースター島(ラパ・ヌイ)にまであるそうで、世界標準の座にあるといって過言ではございませんな。

不肖しののめも、プラネタリウム界隈で仕事をすることもあり(解説もしたことありますよん)、色々教えていただくのでございます。星空だけでなくドームシアターという特性を活かした活用もされているとか、しかしやはり宇宙と紐づくあたりが強みとかそんな感じでございます。さて、そんな中で「参加しないの」といわれているのが次でございます。

2026年6月21日~26日 福岡市でプラネタリウムの世界大会IPS2026福岡開催

プラネタリウム業界には「国際プラネタリウム協会(IPS)」という団体があります。1970年代から半世紀にわたり活動しており、会費さえ払えば誰でも会員になれる(個人会員は年会費80ドル)のですが、色々なプラネタリウムでの実践や研究発表やら、番組の販売情報やらなので、まあ業界関係者の団体ですな。熱心なファンや業界志望者なら入る価値はありそうですけどね。

で、このIPSは2年に1度、大会、いわゆるカンファレンスを開催しています。今回、その開催が、「IPS2026福岡大会」として、福岡市科学館や国際会議場で行われるということなのでございます。欧米で開催されることが多く、日本で前回開催されたのは30年前の大阪市だったそうなので、まあ、めったにないことです。内外から600人が集まるそうです。プラネタリウムの関係者なんて国内でも2千人いかないくらいのレア業界です。世界でも数万人でしょうから、割合でいえば、世界で2500頭しかいないパンダが60頭まとめて展示くらいのインパクトはありますな(違う)。

で、実は、このIPS大会、「せっかく業界関係者が集まるので」ということで、一般向け公開行事もいくつか開催されます。また、IPSの会員でなくとも誰でも、1日券が19000円(学生11000円、18歳以下9000円)と値が張りますが、当日参加することは可能です。

IPS2026福岡関係行事で一般参加できるもの

IPS2026福岡に関係して、福岡市で一般向けの行事があります。ライトなものもあるので、この機会にアクセスしてもよいのではと思います。

企画展・入場無料

機械としてプラネタリウムの紹介のほか、「プラネタリウムに欠かせない解説員が普段どんなお仕事をしているのか、実際に台本を読んで体験できる「解説員なりきり」コーナーも。

  • 会場:福岡市科学館(福岡地下鉄「六本松」すぐ)
  • 日時:開催中~6/26(金)10時~18時
  • 参加:無料当日会場へ
  • 福岡市科学館

写真展・入場無料

Xフォロワー90万人の人気アーティストKAGAYAさんの写真展。宇宙をモチーフにしたCG作家で、プラネタリウムの映像作品も手掛けるKAGAYAさんは天体写真の名手としても知られます。世界中を旅して撮影した幻想的な風景を楽しめます。普通は有料ですが、IPS関係で無料開催!

  • 会場:Artist Cafe Fukuoka(旧中学校校舎)(福岡地下鉄「大堀公園」6~7分「六本松」12分)
  • 日時:6/20(土)~6/28(日) 11時~19時・22(月)は休館
  • 参加:無料
  • Artist Cafe Fukuoka

市民向けシンポジウム

  • 会場:福岡市科学館(福岡地下鉄「六本松」すぐ)
  • 日時:6/21(日)(14時~16時30分)

IPS参加登録(当日券19000円等)が必要だが、ライト層でも面白そうな行事

基調講演

宇宙論、素粒子論などを研究する理論物理学者で、NHKテレビなどでのわかりやすい語り口でも知られる村山さんが、宇宙論とプラネタリウムを結びつけてどう伝えるかということを語ります。英語と日本語。

  • 講師:村山 斉氏(東大等教授)
  • 会場:福岡国際会議場(バスで天神や博多から20分)
  • 日時:6/25(木)11:30~12:30
  • ※Webには「一部市民公開あり」とありますが、詳細は不明です。最新情報は公式Webサイトでご確認ください。
  • 福岡国際会議場

なお、25日のIPSの他のプログラムでは、研究発表のほか、特別セッション「日本のアニメとプラネタリウムの親和性について」などがあったりします。

サブ会場の、徒歩5分ほどで行ける「福岡国際センター」では、各種ハードや映像作品のデモンストレーションが行われています。世界のプラネタリウム番組のプロモーション映像がたくさん見られそうですよ。

  • 福岡国際センター

あと、これはもう締め切られているのですが、プラネタリウムがある寺(へぇ)もあるんですね。

全体プログラム・1日参加の方法など

詳しくは公式Webサイトをごらんくださいませ。

オンラインとかは……ない。現地でのイベント

ということで、IPSでございましたが、オンラインでなにかないかなーと思いますよね。これが、完全対面イベントなのでございます。世界中から人によってはまる一日飛行機に乗ってやってくるプラネタリウム関係者のお祭りですから、そこはまあそんなものでございましょうね。

え? 私、うーん、日程はなんとかするにせよ、交通費と参加費がなあ。でも、せっかくだからできれば行きたいですね。たぶん内部の情報を紹介するのはNGになりそうなので、一般参加行事に参加できたらレポートしますね。では。