この半導体ニュースのまとめ

・2026年第2四半期の世界半導体売上高は前四半期比31.4%増の4250億ドル超で過去最高
・メモリが市場全体の54%を占め、非メモリ市場も前四半期比10%超の成長を記録
・2026年第3四半期は5000億ドルを超え、1~9月の累計は1兆2500億ドル超となる見通し

英Informa傘下のテクノロジー市場調査組織Omdiaによると、2026年第2四半期の世界半導体売上高は、前四半期比31.4%の4250億ドル超となり、過去最高を更新したという。AI需要とメモリ価格の高騰が引き続き市場を牽引したという。

同社は7月時点で同四半期の半導体市場規模見通しを同24%増の3940億ドルと顧客に伝えていたが、実績値はそれを上回る値となり、2026年第1四半期に記録した同29.2%増を越えて、過去最古の成長率を記録したこととなる。Omdiaが2002年第1四半期より半導体市場の観測を開始してからの97四半期中、10四半期が前四半期比で10%を超えた成長率を記録している。中でも2025年第3四半期以降はすべて2桁%の成長率を記録しており、2026年第3四半期も同様の傾向が続くと予想されるという。

2026年第1四半期と第2四半期の合計額は7520億ドル。単純に倍にすると1兆5000億ドル超となり、2026年通年の半導体売上高がこれを超えるのは確実とみられる。半導体メモリ市場が成長の主な原動力だが、それ以外の半導体分野も成長を維持していることが特徴である。

メモリ市場が再び過去最高値を更新

DRAMとNANDを中心とするメモリ市場は、AI需要の高まりの中で前例のない成長を記録し続けている。各社のAI重視の生産体制シフトが需給に影響を与える形で平均販売価格(ASP)と売上高の上昇につながっている。2026年第2四半期のメモリ売上高は全体売上高の半分以上を占める54%に至っている。

  • 2024年第1四半期以降の四半期ごとの世界半導体売上高に占めるメモリ売上高の割合

    2024年第1四半期以降の四半期ごとの世界半導体売上高に占めるメモリ売上高の割合 (出所:Omdia)

この54%という割合は過去最高であり、複数の種類のメモリの記録的な成長が下支えしたものである。DRAM、NAND、NORはそれぞれ、Omdiaが市場調査を開始して以来、第2四半期としては過去最高の成長率を記録したほか、売上高としても過去最高を達成したとする。

AIにけん引され非メモリ部品の需要も上昇

メモリを除いた形で半導体市場を見ても成長率は10%以上となっており、同社の2002年から2025年までのデータに基づいたメモリを除いた半導体市場の第2四半期成長率は平均で3%強であることから、季節的な傾向を上回る結果となっている。

やはりAI需要によるところが大きく、例えばAIエージェントの活用が進む中、マイクロプロセッサ(MPU)の売上高の成長率は同16%増と季節的な成長率である1%を大きく上回る結果となっている。

2026年第3四半期の市場規模は5000億ドルを超す見込み

2026年上半期の7500億ドル超の市場規模は、2024年までの半導体市場の年間売上高を上回る規模である。また、米国半導体工業会(SIA)によると、2026年1~7月の累積売上高が2025年の年間売上高を超えたとのことで、2026年が半導体市場の過去最高額を更新することは確実である。

Omdiaでは、2026年第3四半期の半導体売上高を5000億ドル超と見ており、2026年第1四半期から第3四半期までの合計額は1兆2500億ドル超と予測している。同社は2025年通年の市場規模を前年比23.3%増の8300億ドルとしているので、9か月でこの金額の1.5倍ほどに成長したこととなる。好調な市場環境を背景に、四半期売上高の過去最高クラスの高い水準を今後も維持することが予想される。