AI研究者のAndrej Karpathym氏が、Anthropicに入社したことを5月19日に明らかにした。Karpathy氏はOpenAIの共同創業者の1人で、その後はTesla(テスラ)で自動運転(FSD/Autopilot)プログラムを統括。2022年にTeslaを離れ、OpenAIに1年間復帰した後、2024年にAIを活用した教育スタートアップのEureka Labsを設立していた。
Claudeを活用して事前学習研究を加速するチームを立ち上げ
Karpathy氏は、自身のXへの投稿でAnthropicに入社したことを発表。同氏は「今後、数年間はLLM(大規模言語モデル)のフロンティアにとって特に重要な時期になると思う。R&Dに戻れることを非常に楽しみにしている」と記している。
Personal update: I've joined Anthropic. I think the next few years at the frontier of LLMs will be especially formative. I am very excited to join the team here and get back to R&D. I remain deeply passionate about education and plan to resume my work on it in time.
— Andrej Karpathy (@karpathy) May 19, 2026
Anthropicの広報がTechCrunchに明らかにしたところによると、Karpathy氏はNick Joseph氏が率いる事前学習チームの下に加わり、Claudeを活用して事前学習研究を加速するチームを立ち上げる。
事前学習は、Claudeに基礎的な知識と能力を与える大規模なトレーニングを担う部門で、フロンティアモデルの構築において最もコンピューティング集約的なフェーズとなる。
Karpathy氏は、LLMの理論と大規模トレーニングの実践の両方に精通する数少ない研究者の一人だ。今回の採用は、純粋なコンピューティング量ではなく、AIによる研究支援によってOpenAIやGoogleとの競争を維持しようとするAnthropicの姿勢を示すものだという。
同日、Chris Rohlf氏がAnthropicのフロンティアレッドチームに参加したことも明らかになった。同氏はサイバーセキュリティの専門家で、Yahooのセキュリティチーム「The Paranoids」や、Metaでの6年間の勤務を経て入社。Georgetown大学のCenter for Security and Emerging TechnologyでCyberAIプロジェクトにも携わっている。
First week on the @AnthropicAI Frontier Red Team
— chrisrohlf (@chrisrohlf) May 19, 2026
The speed of AI progress is astounding. We have a real opportunity in front of us to dramatically improve cyber security with AI. I can't think of a better company or team to join at this critical moment in time.
Rohlf氏は「AIによってサイバーセキュリティを劇的に改善できる絶好の機会だ。この重要な時期に参加するのに、これ以上の会社やチームは考えられない」とXに綴っている。