AI研究者のAndrej Karpathym氏が、Anthropicに入社したことを5月19日に明らかにした。Karpathy氏はOpenAIの共同創業者の1人で、その後はTesla(テスラ)で自動運転(FSD/Autopilot)プログラムを統括。2022年にTeslaを離れ、OpenAIに1年間復帰した後、2024年にAIを活用した教育スタートアップのEureka Labsを設立していた。

Claudeを活用して事前学習研究を加速するチームを立ち上げ

Karpathy氏は、自身のXへの投稿でAnthropicに入社したことを発表。同氏は「今後、数年間はLLM(大規模言語モデル)のフロンティアにとって特に重要な時期になると思う。R&Dに戻れることを非常に楽しみにしている」と記している。

Anthropicの広報がTechCrunchに明らかにしたところによると、Karpathy氏はNick Joseph氏が率いる事前学習チームの下に加わり、Claudeを活用して事前学習研究を加速するチームを立ち上げる。

事前学習は、Claudeに基礎的な知識と能力を与える大規模なトレーニングを担う部門で、フロンティアモデルの構築において最もコンピューティング集約的なフェーズとなる。

Karpathy氏は、LLMの理論と大規模トレーニングの実践の両方に精通する数少ない研究者の一人だ。今回の採用は、純粋なコンピューティング量ではなく、AIによる研究支援によってOpenAIやGoogleとの競争を維持しようとするAnthropicの姿勢を示すものだという。

同日、Chris Rohlf氏がAnthropicのフロンティアレッドチームに参加したことも明らかになった。同氏はサイバーセキュリティの専門家で、Yahooのセキュリティチーム「The Paranoids」や、Metaでの6年間の勤務を経て入社。Georgetown大学のCenter for Security and Emerging TechnologyでCyberAIプロジェクトにも携わっている。

Rohlf氏は「AIによってサイバーセキュリティを劇的に改善できる絶好の機会だ。この重要な時期に参加するのに、これ以上の会社やチームは考えられない」とXに綴っている。