Anthropicは5月18日、開発ツールスタートアップのStainlessの買収を発表した。AIエージェントの外部ツール・データへの接続能力を強化するとともに、競合他社が依存してきた主要インフラを自社に取り込む狙いがある。
元Stripeエンジニアが設立したStainless
Stainlessは2022年、元StripeエンジニアのAlex Rattray氏が創業。Sequoia CapitalとAndreessen Horowitzが出資している。同社はAPI仕様からPython、TypeScript、Go、Java、Kotlinなど複数のプログラミング言語向けのSDK(ソフトウェア開発キット)を自動生成・保守するプラットフォームを開発・提供している。
APIの変更に合わせて、SDKを自動更新する仕組みが開発者に広く支持され、AnthropicのほかOpenAI、Google、Cloudflareなどのライバル企業も同社のツールを利用していた。今回の買収の金額などの詳細は非公開。The Informationは先週、3億ドル超での買収交渉が進んでいると報じていた。
Anthropicによれば、StainlessのソフトウェアはAnthropicのAPI公式SDK生成をすべて支えてきた。今後、AnthropicはStainlessのホスト型製品(SDKジェネレーターを含む)を順次終了する予定で、競合他社はこのツールを利用できなくなる。既存顧客は、これまで生成したSDKの所有権を保持し、自由に改変・拡張できると同社は説明している。
Anthropicのプラットフォームエンジニアリング責任者であるKatelyn Lesse氏は「エージェントは接続できる対象があってこそ有用になる」と述べ、Stainlessチームの参画によってClaudeのデータ・ツール接続能力をさらに強化すると強調した。Stainless創業者でCEOのAlex Rattray氏は「Anthropicは私たちに最初に賭けてくれたチームの一つだ」とコメントした。