まとめ

・2025年の半導体前工程製造装置市場規模は前年比11%増の1189億ドル
・売上高トップはASMLで275億ドル
・日本企業はトップ15社中に8社がランクイン

2025年の半導体前工程製造装置市場規模は1189億ドル

半導体業界の市場調査を手掛けるTechInsightsによると、2025年のWafer Fab Equipment(WFE:半導体前工程製造装置。ウェハ検査装置や搬送装置を含む)市場は前年比11%増の1189億ドルに達したという。売上高上位15社を見た場合、その合計成長率はWFE市場全体の成長率を上回る同12.2%増となったという。トップ15社中、8社が日本勢で、世界トップ5の一角を占める東京エレクトロン(TEL)のほか、特定分野で専門的な強みを武器に存在感を放っている企業ばかりである。

  • 2025年の半導体前工程装置サプライヤ売上高ランキングトップ15

    2025年の半導体前工程装置サプライヤ売上高ランキングトップ15 (出所:TechInsights)

トップ15に8社の日本企業がランクイン

WFE市場は売上高の大きいトップ5(ASML、Applied Materials(AMAT)、Lam Research、TEL、KLA)が牽引している。中でもASMLは売上高を同17%増の275億ドルと伸ばし、トップを維持している。高額なEUV露光装置に加え、高NA EUV露光装置も売り上げに貢献し出したことが背景にある。また、Lam Research、KLAも2桁成長を果たした一方、AMTは同2%減の210億ドルとマイナス成長、TELは同1.6%増に留まるなど、明暗が分かれた形だ。

5位の中Nauraと9位の中Advanced Micro-Fabrication Equipment Inc. China(AMEC)は、中国における継続的な需要高止まりの恩恵を受ける形で、売上高をNauraが同33%増の33億ドルとして6位に上がってきたほか、AMECも同39%増の14億ドルとし、トップ10入りを果たした。

このほか、ASM InternationalがALD分野での売上首位を維持して7位につけたほか、8位のSCREENは売上高を同7%減としたが、ウェット洗浄装置分野では依然として堅調な地位を維持。また、9位の日立ハイテクは同27%増と好調な業績を示した。

なお、11位から15位までをみると、すべて日本勢で占められている。ファブ全体をカバーする大規模なウェハ搬送システムサプライヤであるダイフクが11位、村田機械(ムラテック)が14位。12位の荏原製作所は売上高を同41.2%増とトップ15社の中でもっとも高い伸びを示した。近年、先端パッケージ向け露光装置に注力するキヤノンが13位、そしてKokusai Electricが同0.2%減と売り上げを落としたが15位に入っている。