三陸沖で2026年4月20日に発生した地震を受け、政府の地震調査委員会が詳細な報告資料を4月21日に公表。この地震の震源域周辺は過去にも大きな地震がたびたび起きており、2025年11月以降も大きな地震が相次いでいることから、こうした地震が平時よりも起きやすくなっているとみて、強い揺れや津波への備えといった防災対応を進めるよう呼びかけている。
2026年4月20日三陸沖地震に関する要点まとめ
- 今回の三陸沖地震は深さ約20kmで発生
- 地震の大きさはマグニチュード7.7(暫定値)。青森県で最大震度5強を観測
- 津波は岩手県久慈港で0.8mなど、太平洋沿岸各地で観測
- 気象庁では「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表
- 発生後1週間は、最大震度5強程度の地震や、津波に要警戒
- 太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生した「逆断層型」の地震
- 地質学的な詳細も明らかに。岩手・普代村の観測点は東方向に約8cm移動
- 三陸沖や青森県東方沖では過去にも大きな地震活動があり、直近も2025年11月以降活動が続く
2026年4月20日三陸沖地震の観測結果と影響
今回の三陸沖地震は、2026年4月20日16時52分、三陸沖の深さ約20kmで発生。地震の大きさはマグニチュード7.7(暫定値)で、青森県では最大震度5強を観測したほか、秋田県内陸南部や宮城県北部では長周期地震動階級3を観測したとのこと。
この地震では北海道から東北地方にかけての太平洋沿岸を中心に、津波も観測しており、速報値では岩手県久慈港の観測点で0.8m、北海道浦河観測点で0.4mなどとなっている。
北海道の根室沖から岩手県の三陸沖にかけて、大規模な地震発生の可能性が平時よりも高まっていると考えられることから、気象庁では「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表済み。強い揺れや大きな津波が想定されるような、防災対応をとるべき地域の住民に対し、政府や自治体からの呼びかけに従うよう呼びかけている。
地質学的な詳細も明らかに、1週間程度は大地震に警戒を
政府の地震調査委員会は、今回の地震の地質学的な詳細についても説明している。
それによると、今回の発震機構は西北西―東南東方向に圧力軸を持つ「逆断層型」とされ、発震機構及び震源の深さから、太平洋プレートと陸のプレートの境界で発生したものと考えられている。
GPSなど衛星測位システムの観測によれば、今回の地震に伴って、岩手県普代村にある「S普代」(Sふだい)観測点が東方向に約8cm移動するなど、岩手県を中心に東北地方の広い範囲で地殻変動が観測されている。
今回の地震活動は、4月21日15時までに最大震度1以上を観測した地震が12回発生するなど継続しており、地震活動域は、おおよそ北西-南東方向に100km程度の広がりがあるとのこと。
今回の地震活動域周辺では、直近では南東側で2025年11月9日にマグニチュード6.9の三陸沖地震が起きており、北側でも同年12月8日にマグニチュード7.5の青森県東方沖地震が発生するなど、地震活動や微動活動が続いている。
この周辺は、歴史的には「1968年十勝沖地震」(マグニチュード7.9)や「平成6年(1994年)三陸はるか沖地震」(マグニチュード7.6)といったさまざまな大地震の震源域とも近く、30年以内にこうした海溝型の大きな地震が発生する確率が高いことが示されている。
過去には大地震発生から1週間程度の間に同程度の地震が続発したこともある。地震調査委では、「地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意が必要だ。さらに強い揺れをもたらす地震が発生する可能性もある。特に地震発生から2〜3日程度はそうした地震が発生することが多い」と注意を呼びかけている。




