三菱電線工業は4月17日、埼玉県熊谷市の熊谷事業所に次世代シール事業の中核生産拠点となる「熊谷第二工場」を新設し、3月31日に竣工式を執り行ったことを発表した。

新工場は、半導体製造装置や空気圧機器向けの高付加価値シール製品分野における生産体制の高度化と事業成長を見据え、DXと自働化を前提としたスマートファクトリーとして位置づけられているという。

  • 「熊谷第二工場」

    三菱電線工業の「熊谷第二工場」の外観 (出所:三菱電線工業)

半導体製造装置向け需要を見据えた生産能力拡充

同社は2023年4月に「熊谷第一工場」を竣工させるなど、半導体製造装置や空気圧機器向けを中心に、耐久性や信頼性など付加価値の高いシール製品を提供することで、事業の成長と競争力の強化を進めてきた。熊谷第二工場は、その熊谷第一工場に続く拠点であり、生産能力の拡充と生産体制の高度化の両立を目的として整備され、次世代のシール事業を支える戦略的生産拠点として機能することとなる。

その特徴は、生産・品質・設備稼働に関するデータをネットワークで統合し、リアルタイムに可視化している点にある。DXを活用したデータ連携により、工場全体の状況を一元的に把握し、品質管理や稼働率改善に反映させる仕組みを構築するとともに、自働化の推進や工程の合理化によって、リードタイムの短縮と品質・コスト競争力の向上を図っているとする。

量産開始は2026年7月を予定、シール事業の中核に

熊谷第二工場では現在、生産設備の搬入・据え付けが進められており、2026年7月の量産開始を予定している。投資額は約43億5000万円で、延床面積は約5400m2、半導体製造装置および空気圧機器向けのシール製品を製造する。

なお同社では、新工場の稼働を通じて、事業競争力の強化を図るとともに、地域雇用の創出や産業の活性化を通じて、地域社会への貢献にも取り組んでいくとしている。