この半導体ニュースのまとめ

・2026年4月の世界半導体売上は前月比11%増の1105億ドル
・前年同月比では93.9%増と急拡大
・AIインフラ需要が市場成長をけん引

2026年通期1兆5000億ドルに向けて成長が持続

米国半導体工業会(SIA:Semiconductor Industry Association)は6月5日(米国時間)、2026年4月の世界半導体月間売上高(3か月移動平均)を発表した。それによると、前月比11%増、前年同月比93.9%増の1105億ドルとなり、継続的な成長トレンドが示された。

  • 世界半導体月間売上高の推移

    世界半導体月間売上高(単位:10億ドル)の推移 (出所:WSTSのデータを基にSIA作成)

またSIAは、WSTS(世界半導体市場統計)の2026年春季半導体売上高予測を承認。同予測では、2026年の市場は前年比90%増の1兆5000億ドル、2027年には1兆9000億ドル超となる見込みとしている。

地域別でも全面成長

地域別に売上高を見ると、前年同月比は米州が115.8%増、アジア太平洋地域が114.9%増、中国が78.6%増、欧州が54.7%増、日本が15.6%増。前月比では米州が16.7%増、アジア太平洋が8.7%増、中国8%増、欧州6.7%増、日本6.4%増と全地域で成長を果たした。金額規模とそれを元にしたシェアを見ると、北米地域が394.4億ドルで35.7%、アジア太平洋/その他が312.3億ドルで28.3%、中国が288.8億ドルで26.1%、欧州が66.15億ドルで6.0%、日本が43.1億ドルで3.9%となり、日本のシェアがついに3%台へと下落してしまった。

14カ月連続で前月比増を達成

SIAのプレジデント兼CEOであるジョン・ニューファー氏は、「4月の世界半導体売上高は14か月連続で前月比プラス成長を記録した。アジア太平洋、南北アメリカ、中国への販売に牽引され、世界市場は引き続き力強い成長を遂げている。世界の半導体産業は、AIインフラへの需要の高まりを背景に、2026年には売上高が1兆5000億ドルに達すると予測されている。これは、以前の予想(2030年に1兆ドルという予測)よりもはるかに早い時期の達成となる」とAIが市場をけん引していることを強調。加えて、「今後数年間にわたって半導体市場が成長するにつれ、米国の指導者たちが、その新たな成長とイノベーションの大きなシェアを獲得できるような政策を推進することが重要であり、それが米国の経済力と国家安全保障を強化するのに役立つだろう」と米国が国家の政策として半導体を振興することが、今後も米国が半導体産業のけん引役になると述べている。

経産省が心配した日本半導体市場の凋落

ここで思い出すのが、経済産業省が2021年3月24日に開催した「第1回 半導体・デジタル産業戦略検討会議」における日本の半導体産業のシェア推移予測資料である。この資料では、日本半導体メーカーのシェアは2025年で5%程度まで下落、将来的にはほぼ0%になってしまうと警鐘が鳴らされていた。この資料の発表から約5年後の現在を見ると、予測通りに低下が続いていることとなる。

  • 世界半導体売上高に占める日本の半導体企業売上高のシェアの推移と今後の予測

    世界半導体売上高に占める日本の半導体企業売上高のシェアの推移と今後の予測 (出典:経済産業省、2021年3月)