OKIは4月20日、米Efinix(エフィニックス)と協力し、Efinix製FPGA向け通信IPとリファレンスデザインをセットにしたソリューション「GigE Vision Tx v2.0 IP」の提供を開始したことを発表した。

同IPは、イーサネット技術を利用した産業用カメラ向け規格である「GigE Vision v2.0」に対応するもので、その提供はFPGAの論理回路設計からAI搭載機器の設計・試作・量産までを一貫して支援するOKIのEMS(設計・生産受託)サービスの強化策の1つと位置付けられる。

FPGAのリソースを最大80%削減

同IPはは1Gbps版と10Gbps版の2種類をラインナップしており、その最大の特徴は、徹底した省リソース設計を取り入れていることで、従来の高機能IPと比べてフリップフロップ(FF)のリソースを最大80%削減できる点。また、マルチストリーム送信機能)やOKI独自の保守機能(FLASHダウンロード機能)、画像蓄積による再取得機能などをオプションとして追加することが可能ともする。

さらに、単にIPの提供のみならず、FPGAの論理回路設計に必要となるIPにリファレンスデザイン、そしてEfinixの統合開発環境(IDE)「Efinity」のプロジェクト管理機能で、FPGA設計に必要な設計ファイルや設定を整理・管理するための仕組みである「Efinix Efinity software Project」のすべての開発環境とマニュアルが含まれるほか、技術サポートはOKI専門技術者が対応する形の完全日本語サポート(電話、メール、各種マニュアル)を提供することで、顧客企業は製品開発の短納期化や高度化を容易に行うことが可能になるとしている。

FPGAの回路設計からAI機器の量産までで年間10億円の売上高を目指す

なお、同IPは医療機器や半導体製造・検査装置など画像データの高速・長距離伝送が求められる産業用カメラ搭載機器市場向けに4月21日より提供を開始するとしており、完全日本語サポートを前面に押し出す形で顧客企業の開発を支援していくことで、2027年度に年間5000万円の売り上げを目指すとするほか、EfinixのFPGA向け各種IPの開発を加速させていくことで、FPGAの論理回路設計から搭載AI機器の設計・試作・量産までワンストップで受託するEMS(設計・生産受託)サービス全体で2027年度に年間10億円の売り上げを目指すともしている。