TSMCは4月16日、2026第1四半期(1~3月期)の決算を発表した。それによると連結売上高(確定値)は前年同期比35.1%増、前四半期比8.4%増の1兆1341億NTドル、純利益(確定値)は前年同期比58.3%増、前四半期比13.2%増の5724億8000万NTドル、売上総利益率は66.2%、営業利益率は58.1%、純利益率は50.5%としている。

また、米ドル基準では、第1四半期の売上高は前年同期比40.6%増、前四半期比6.4%増の359億ドルとなった。北米でのAI需要の継続的増加により、売上高と純利益はともに2025年第2四半期以来4四半期にわたって過去最高を更新し続けており、同第1四半期も売上高、純利益とも過去最高を更新している。

  • TSMCの2026年第1四半期の決算概要

    TSMCの2026年第1四半期の決算概要 (出所:TSMC)

7nm以下の先端プロセスが売り上げの3/4を占める

2026年第1四半期の売上高をプロセス別にみると、3nmプロセスが総売上高の25%、5nmが36%、7nmが13%と先端プロセスだけで全体の74%を占めた。2nmプロセスが売り上げに寄与し始めるのは、量産が始まる2026年後半からだが、製造歩留まりが安定するまで時間を要するため、2026年通年の粗利率は2~3%押し下げることになるという。

  • TSMCの2026年第1四半期のプロセス技術別売上高内訳

    TSMCの2026年第1四半期のプロセス技術別売上高内訳 (出所:TSMC)

また、最終用途別にみると、AI需要の増加によりHPC向けが前四半期比6ポイント増の61%と過半を占め、次いでスマートフォン(スマホ)向けの26%、IoT向けが6%、自動車向けが4%としている。HPCとスマホ向けで全体の87%を占めるが、HPC向け売上高が前四半期比で20%増加したのに対し、スマホ向けは同11%減となっているた。このほか、DCE(デジタル・コンシューマ・エレクトロニクス)向けは同28%増となったが、売上高は全体の1%に過ぎない。車載向けは同7%減としている。

  • TSMCの2026年第1四半期の最終用途別売上高内訳

    TSMCの2026年第1四半期の最終用途別売上高内訳 (出所:TSMC)

地域・国別売上高比率は、北米が76%と総売上高の3/4を占め、次いでアジア・太平洋地域が9%、中国が7%、日本が4%、欧州その他が4%としている。北米が前四半期比で2ポイント増加したのに対して、中国が2ポイント減少している。

  • TSMCの2026年第1半期の地域・国別売上高比率

    TSMCの2026年第1半期の地域・国別売上高比率 (出所:TSMC)

2026年第2四半期売り下高は前四半期比10%前後増加見込

同社は、現在の事業見通しに基づき2026年第2四半期(4〜6月期)の売上高を390億ドル〜402億ドル(前四半期比8.6%〜12.0%増)。1ドル=31.7NTドルで換算すると、売上総利益率は65.5%~67.5%、営業利益率は56.5%~58.5%としている。

また、2026年通期見通しについても同社の魏哲家 董事長(会長) 兼 最高経営責任者(CEO)は、「人工知能(AI)関連の需要が依然として根強く、米ドル基準で30%を超えて増加すると見込んでいる」と述べている。

なお同社は2026年通期の設備投資額を520億~560億ドル(約8兆2700億~8兆9000億円)とする計画を年初に公表しているが、このうち70~80%を先端プロセス技術の開発・製造に充てる予定としている。