韓国子会社での半導体材料開発体制を強化
住友化学は5月13日、同社100%子会社である韓国の東友ファインケムの益山研究所において、半導体用ケミカルの品質向上と最先端製品の開発加速を目的に、先端素材用クリーンルームの新設ならびにプロセス検証ラインの拡充に向けた体制整備に向けた投資を決定したことを発表した。
半導体の製造プロセスが高度・複雑化するのに伴い、洗浄プロセス向け高純度ケミカルや半導体の高性能化に対応する機能性ケミカルに対する新たなニーズが生じてきており、同社では今回の体制整備をてこに、そうした先端半導体のプロセス微細化に対応する高純度ケミカルや先端プロセス、ならびに後工程材料の新たなニーズに対応する機能性ケミカル(選択エッチャント、先端フォトレジスト用シンナー、工程内クリーナーなど)の開発を加速させることで、半導体素材業界でのシェア拡大を目指すとしている。
事業拡大で半導体材料分野の売上高を2030年に2024年度比で2倍に拡大
東友ファインケムは、半導体関連材料およびディスプレイ材料分野でに強みを有しており、これまでにも生産・開発体制の強化に向けて、既存工場における能力増強や新工場用地の確保などに加え、2024年10月からは次世代半導体新規材料の発掘を担う新研究開発センターをソウル近郊の板橋テクノバレーにて稼働させてきた。