4月単月売上高として過去最高を更新
TSMCが5月9日、2025年4月の月間売上高を発表した。それによると、連結ベースの売上高は前年同月比48.1%増、前月比22.2%増の3495億6700万NTドルとなり、4月としての過去最高を更新したという。
また、2025年1月~4月までの累計売上高は前年同期比43.5%増の1兆1888億2100万NTドルとなり、4か月連続で好調を維持した。
米国関税政策による不透明さから前倒し調達が加速
好調の背景には、米国トランプ政権の関税政策に伴う経済の不透明さがあると見られており、半導体メーカーや電子機器メーカーが前倒しの調達を進めたことが後押しとなったという。
米国のトランプ大統領は、4月初めに台湾からの輸入に対して32%の関税を課すことを発表したが、その後、関税の適用開始を3か月延期とする7月へと変更したが、今後数か月以内には半導体に対して関税を課すとも述べており、そうした米国政府の動きが半導体を活用する各社の調達に対する動きを早めている模様である。