三菱重工業は、四国電力 伊方原子力発電所向けに受注した使用済み燃料輸送・貯蔵兼用の乾式キャスク計15基のうち、初回出荷分2基の製造を完了し、同所に納入したと1月17日に発表した。
伊方原発(愛媛・西宇和郡伊方町)では、2025年7月頃に乾式貯蔵施設を構内に開設し、運用開始する計画。三菱重工はその初回貯蔵用に納入される乾式キャスク計15基を受注しており、残りの13基についても順次製造を進めているという。
今回納入した乾式キャスクの型式は「MSF-32P」で、大きさは2.6×5.2m(直径×高さ)、総重量は約120トン。廃炉が決まっている1号機と2号機の使用済み燃料32体を収納できる。