このITインフラニュースのまとめ
- 最高時速285kmで走る新幹線の車内で、誤差3m以内という“実運用に耐えうる精度”の位置データ取得に成功
- 空間AIスタートアップのzeteohとJR東海が共同実施した実証実験における成果。独自の空間AIと一般的なスマートフォンのセンサーを組み合わせて実現
- 製造や物流、建設など「物理空間の知能化」が求められる各種産業現場への展開も
最高時速285kmで走る新幹線の車内で、誤差3m以内という“実運用に耐えうる精度”の位置データを取得できたことを、空間AIスタートアップのzeteoh(ゼテオ)が6月10日に発表した。
JRグループの東海旅客鉄道(JR東海)とzeteohが共同実施した実証実験における成果で、独自の空間AIと一般的なスマートフォンのセンサーを組み合わせることで実現。詳細は、JR東海が主催する「2026年度技術開発フォーラム」(会期:5月12〜13日)で紹介された。
従来の屋内測位ではビーコンなどの固定設備を設置する必要があるが、走行する新幹線車内でのデータ取得には大きな制約があったという。
今回の実証実験で使われた、zeteohの空間AI「TRAILS」は、スマホのセンサーと独自の空間AIを組み合わせ、「インフラ投資を一切行うことなく精緻な位置データの取得を可能にする」(zeteoh)と説明している。実際に走行中の新幹線車内で収集したセンサーデータを用いたAI学習も活用したという。
zeteohは鉄道業界のほかにも、製造や物流、建設といった「物理空間の知能化」が求められるさまざまな産業現場で、空間AIによるデータ取得と最適化を推進するとしている。
