ルネサス エレクトロニクスは8月21日、室内空気質のモニタリング向けに1モジュールで有害微粒子(PM1/PM2.5/PM10の3種類)、総揮発性有機化合物(TVOC)、推定二酸化炭素濃度(eCO2)、温度、相対湿度の7種類の信号を検出できる小型センサモジュール「RRH62000」を発売した。

同製品は、レーザベースのPM1/PM2.5/PM10センサ、ガスセンサ「ZMOD4410」、湿度/温度センサ「HS4003」を搭載しつつも46.6mm×34.8mm×12mmという小型のモジュールサイズを実現。工場出荷の時点で、センサの組み込みならびに調整を終えているため、ユーザーは購入後、すぐにセンサシステムの設計に着手することができると同社では説明している。

また、マイコンも内蔵しており、周囲の空気質データをリアルタイムに検出することも可能なほか、建物の空気環境基準に対応可能なファームウェアに加えて、AIアルゴリズムも搭載しており、各種の空気質基準に適合できるようセンサの設定が可能だという。これにより、国内外、いずれの地域でも同様のハードウェアを利用しつつ、ファームウェアアップデートだけで各種の基準に対応することができるようになるとしている。

さらに、I2CおよびUART通信のサポートによる広範なやり取りが可能なほか、堅牢な設計に加えて、シロキサン(有機シリコーンガス)への耐性も有しており、幅広い場所でも活用が可能だともしている。

なお、同製品にはすでに評価キットの提供も開始されているほか、同社の各種デバイスと組み合わせたウィニング・コンビネーションの提案も進められているという。

  • 7種類の信号を検出できる小型センサモジュール「RRH62000」

    7種類の信号を検出できる小型センサモジュール「RRH62000」 (提供:ルネサス)