ルネサス エレクトロニクスは1月30日、Arm Cortex-M85コア(最大動作周波数480MHz)を搭載したマイコン「RA8シリーズ」の第3弾となるモータ制御用マイコン「RA8T1」グループを発売したことを発表した。

  • モータ制御用マイコン「RA8T1」グループのパッケージイメージ

    モータ制御用マイコン「RA8T1」グループのパッケージイメージ (提供:ルネサス)

同グループは、モータ制御に必要な豊富な周辺機能を搭載することで、産業オートメーション(FA)やビルディングオートメーション、家電などで広く使用される各種モータのリアルタイム制御を可能とするもので、そこに異常検知などのAIソフトウェアを搭載することで、モータの予知保全も可能になるという。

具体的な周辺機能としては、3相相補出力、0%および100%のデューティ出力機能、ダブルバッファコンペアマッチレジスタ、5種類の出力モードなどの高度なPWMタイマ機能を搭載しているほか、12ビットA/Dコンバータ、12ビットD/Aコンバータのほか、過電流検知に使用される高速コンパレータなどのアナログ機能も搭載。加えて、SCI、SPI、I2C/I3C、CAN/CAN-FD、Ethernet、USB-FSなどの通信インタフェースも搭載したとするほか、モータ制御で重要な安全機能として、異常検出時のポート出力シャットダウン機能も提供しており、これらの機能を組み合わせることで、6.3 CoreMark/MHzの性能とともに、ユーザは包括的な低消費電力のモータ制御システムを構築できるようになるとしている。

  • ルネサスのRAファミリ製品ポートフォリオ

    2024年1月30日時点のルネサスのRAファミリ製品ポートフォリオ (提供:ルネサス)

なお、同グループはすでに量産を開始済みで、同社が提供するウィニング・コンビネーションとしての提供が可能なほか、さまざまなRTOSやBSP(Board Support Package)、周辺ドライバ、ミドルウェア、コネクティビティ、ネットワーク、セキュリティスタックなどの基本ソフトウェアに加え、複雑なAI、モータ制御、クラウドのソリューションを構築するためのリファレンスソフトウェアなどを提供することで、迅速なアプリケーション開発を可能にする同社の「Flexible Software Package(FSP)」を利用することも可能となっているという。