高純度多結晶シリコン素材や半導体洗浄用高純度イソプロピルアルコール(IPA)メーカーとして知られるトクヤマは、台湾の100%出資子会社である台湾徳亞瑪と德山台湾研究開発中心について、子会社間の事業譲渡の形で12月1日付で事業再編することを発表した。

今回の事業再編により、台湾徳亞瑪が担ってきた窒化アルミニウムや乾式シリカなどの販売事業が德山台湾研究開発中心に譲渡され、併せて德山台湾研究開発中心の社名を徳山台湾に変更するとしている。

また、これにより台湾徳亞瑪は半導体製造用高純度薬品専業の製造・販売会社となる。トクヤマでは、経営資源を集中することで、世界の半導体供給基地である台湾市場の成長と高度化に貢献することが可能になるとしている。

なお、トクヤマは、半導体ウェット洗浄後の乾燥時に使用されるIPA分野で世界トップクラスのシェア(35%前後)を有しており、台湾でもTSMCをはじめとした多くの半導体メーカーへの納入実績があるという。