IC Insightsは、2021年の半導体ICの出荷個数が前年比21.6%増の3918億個となり、過去最高を記録したこと、ならびに2022年も同9.2%増の4277億個と成長が続く見通しであるとの予測を公表した。

2021年の成長率は、リーマンショック後の景気回復期である2010年以来最大となったほか、過去42年間にわたるIC出荷個数の年平均成長率(CAGR)は9.4%であり、2022年は、例年並みの成長率に戻るともいえるとしている。

  • 1980年以降のIC出荷個数の推移

    1980年以降のIC出荷個数の推移 (出所:IC Insights)

半導体ICの出荷数量は近年だと、2019年に減少しているが、これまでの同社統計開始以降でえ、ICの出荷数量が前年比で減少となったのは1985年、2001年、2009年、2012年、および2019年の5回だけであり、かつ出荷数量が2年連続で減少したことはない。

IC Insightsによると、世界半導体貿易統計(WSTS)によって定義された33の主要なIC製品カテゴリのうち、30製品カテゴリが2022年にプラス成長を示すと予測され、そのうち12製品カテゴリが、全体の予想成長率(9.2%)以上の成長が見込まれている。一方、SRAM、DSP、ゲートアレイの3製品カテゴリは出荷数量が減少すると予測されている。

なお、IC Insightsでは、2021-2026年のIC出荷数量のCAGRを7%ほどとこれまでよりもやや低くなると予測している。