半導体市場動向調査会社である米IC Insightsによると、2021年のマイクロコントローラ(マイコン)市場は、2020年の前年比2%減に対し、同23%増の196億ドルとなり、過去最高を更新したという。また、2022年のマイコン市場は、平均販売価格(ASP)の上昇などもあり、同10%増の215億ドルと予想され、過去最高を更新する見込みともしている。

  • マイコン市場の規模、出荷個数、平均販売価格の推移

    マイコン市場の規模、出荷個数、平均販売価格の推移と2026年に向けた予測 (出所:IC Insights)

2021年のマイコンのASPは、同10%上昇の0.64ドルとなり、この上昇率は過去25年間の中でも高いものとなるが、IC Insightsでは新型コロナ以前の2019年の価格帯に戻っただけとしている。背景には、急速な世界的な経済の活性化でマイコンの供給がタイトになったことが挙げられるが、今後も上昇が続く見通しで、2021年から2026年の年平均成長率(CAGR)3.5%で高騰していくとする。

また、2021年におけるマイコンの出荷個数は同12%増の390億個で、こちらも過去最高を更新。IC Insightsの予測によると、マイコンの総出荷個数は今後5年間にわたりCAGR3.0%で増加し、2026年には358億個に達することが見込まれるという。

さらに、出荷個数の増加、ASPの上昇により、マイコン市場は2026年までにCAGR6.7%で成長し、2026年には272億ドルに達すると同社では予測している。中でも中心は32ビットマイコンで、今後5年間で、その市場規模はCAGR9.4%で増加し、2026年には200億ドルに達するとするが、4.8ビットマイコン市場は成長が見込めず、2026年でも約24億ドル規模に留まるともしている。中間の16ビットマイコン市場はCAGR1.6%で成長し、2026年には47億ドル規模となると予想している。

マイコン市場をアプリケーション別に見ると、売り上げの約46%が一般的な組み込みアプリケーション(スマートフォン、コンピュータと周辺機器、産業用、消費者向け製品など)、40%強が自動車関連、14%がクレジットやデビッカードを中心とするIDカード/スマートカード市場となっているが、IC Insightsでは、自動車向けマイコン市場の今後の5年間のCAGRが7.7%と、一般的なマイコン市場のCAGR7.3%よりも高い成長率で推移していくと予測しており、自動車市場がマイコン市場をけん引するものとみている。