MediaTekとTSMCは11月22日(米国時間)、TSMCの7nmプロセス(N7)を採用した8KデジタルTV用フラッグシップSoC「MediaTek Pentonic 2000」を発表した。

同SoCは、人工知能(AI)エンジン、MEMC(Motion Estimation and Motion Compensation:動的画質補正技術)、VVC(Versatile Video Coding:動画圧縮標準規格)デコーディング、およびピクチャインピクチャ(PiP)などの機能を搭載。具体的には、VVC H.266メディアに対応する商用8K TVチップであるとするほか、8K 120Hz MEMCエンジンを搭載し、8K 120Hzディスプレイに対応するとしている。

また、MediaTekの高性能ディスプレイ技術とAPU(AIプロセッサ)を組み合わせることで、8K AI-Super Resolution技術と、複数のPiPまたはPbP(Picture by Picture)画面に対応するIntelligent View技術も提供するほか、UFS 3.1ストレージに加え、MediaTek Wi-Fi 6E、5Gセルラーモデムによるワイヤレス接続にも対応しているとする。

なお、TSMCの7nmプロセスは、同社の16nmプロセス(N16)と比べて30%の速度向上、55%の消費電力削減、および3倍の論理密度を実現しているという。

同SoCは、2022年第2四半期に発売が予定されている次世代の主要な8K TVに搭載される予定だという。

  • Pentonic 2000

    「MediaTek Pentonic 2000」のチップイメージ (出所:MediaTek)